088作目 適当女は性悪姫を笑わせたい/烏目浩輔(からすめこうすけ)
適当女は性悪姫を笑わせたい
作者 烏目浩輔(からすめこうすけ)
生きているだけで素晴らしいって言うのはこう言うことだ
★★★ Excellent!!! 詩一
風花さんは黒姫さんを笑わせたい。
言ってしまえばそれだけなのですが、どうして彼女を笑わせたいのか、ひいてはなぜ彼女は笑わないのかと言うところにフォーカスが当たっていき、二人のやり取りに引き込まれて行きます。
そして同時に、それに対する世間の動きと風花さんの動きが合わなくなります。
多分お互いがお互いを思い、お互いに対してやさしいだけなのに、それなのに世間の風向きのせいで、本質は歪にねじれていって……。
この作品に登場するラッキーチョコ。毎日食べてもハッピー、ときどき食べてもハッピー。
このチョコレートが、とても素晴らしいガジェットになっています。チョコレートは歯車と噛み合い、あらゆる装置に働きかけ、人生そのものを大きく動かします。
他人から見れば、それは小さな揺らぎのようなものかも知れません。しかし、私には世界を揺るがすほどの、力があったのではないかと思わずにはいられませんでした。
読後感、素晴らしかったです。
心のモヤモヤが取り払われるかのような、清々しい気持ちになりました。
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