021作目 魔女は絶滅するさだめ/近藤銀竹
魔女は絶滅するさだめ
作者 近藤銀竹
なぜか惹かれる
★★★ Excellent!!! 詩一
子供の頃の夏祭りの出店で見かけた占い師。
ソラはどういうわけかその占い師に惹かれてしまいます。
そして母の謎の憤怒。
いったい占い師とどんな因縁が……!
ソラが占い師のユカリに惹かれた理由は、ところどころ仄めかされたまま、決定的な裏付けが取れないまま、それでも好きな気持ちを抑えられなくなっていきます。
そしてどういうわけか読んでるこっちも「理由なんてなんでもいい。とにかくもっとユカリさんのことを知りたい」と言う気になってきます。
これにはいったいどんな叙述トリックが……!?
もしかしたらユカリの魔法に、私もかかってしまっていたのかも知れません。
ソラの純真さとユカリの妖艶さがお互いに際立てさせる役目を持っていて、二人の幸せを願わずにはいられませんでした。
あ、この作品ガールズラブ(百合)です。
百合が好きな人はもちろんですが、熱狂的ではない私も楽しく読めましたので、幅広くいろんな方にお勧めします。
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