35話:助手レオポルド2回目
悠利「と、いうわけで35話の解説ですが、レオーネさんをお迎えしておりまーす!」
レオーネ「何であたくし、こんなに早く2回目が回ってきているのかしらぁ?」
悠利「だって、今回の話のメイン、どう考えてもレオーネさんですよね?」
レオーネ「そうね……」
悠利「何で嫌そうなんですか……」
レオーネ「ユーリちゃん、誤解しないで頂戴ね?あたくし、貴方のことは大好きだし、貴方と過ごす時間も大好きよ?」
悠利「はい」
レオーネ「それはそれとして、この場に呼ばれるのはツッコミに疲れるという意味で、面倒くさいのよ」
悠利「言い切らなくても……」
レオーネ「無理よ」
悠利「とりあえず、気を取り直して解説でーす!」
レオーネ「貴方の立ち直りの速さも大概よね……」
悠利「どうもー。で、初っぱなからレオーネさんのアップなんですけど」
レオーネ「もう少しお化粧調整しておいた方が良かったかしら?」
悠利「いえ、今でも十分お綺麗です」
レオーネ「ありがとう」
悠利「レオーネさんが怒ると、圧が凄いんですよねぇ」
レオーネ「アリーやブルックよりマシでしょう?」
悠利「比較対象が悪すぎるかと……。ほら、美人が怒ると物凄く怖いじゃないですか。そっち枠です」
レオーネ「まぁ、ティファーナも怒らせると怖いものね」
悠利「そんな感じです」
レオーネ「そもそもアレよ。貴方が無頓着過ぎるのが原因なのよ?解ってる?」
悠利「えーっと、僕としては普通に褒めてもらったなー、ぐらいの認識だったんですよ」
レオーネ「貴方以外の全員が不当だと判断する発言だったわよ」
悠利「蔑ろにされたわけではないので……」
レオーネ「まったくもう」
悠利「レレイがちょっとポンコツなので場が和んだ気がします」
レオーネ「貴方、何気に言うときは言うわよね……」
悠利「いやー、レレイはこう、言葉が足りないというか、ちょっとその辺ポンコツっぽいので」
レオーネ「まぁ、否定はしないわ。その代わり、あの子は真っ直ぐだもの」
悠利「ですね」
悠利「勿論、慣れて聞き流してはいけない場合があることも解ってます。ただ、僕にも悪意の有無は解りますから」
レオーネ「……本当にぃ?」
悠利「何でそんな疑いに満ちた目で見るんですか……」
レオーネ「貴方、ぽやぽやしてるから、悪意や敵意に気付かない気がするんだものぉ……」
悠利「レオーネさん、僕、これでも鑑定持ちですし、アリーさんのお墨付きもらってますよ!悪意とか敵意とかはばっちり見抜けますからね!」
レオーネ「……そういえばそうだったわね」
悠利「何ですかその思いっきり忘れていた感じ!」
レオーネ「普段の貴方を見てたら、忘れるに決まってるでしょ!
レオーネ「それにしても、おやつの一言で食いつく辺り、あの男よねぇ……」
悠利「ブルックさん、おやつ大好きですからね」
レオーネ「何か困ったら、甘味で釣ると良い感じに動いてくれるわよぉ」
悠利「レオーネさん……」
レオーネ「ブルックを味方に付けると、アリーも折れるから」
悠利「うわぁ」
レオーネ「ブルックだけかと思ったら、ティファーナの吹き出しも圧が凄かったわね」
悠利「圧って言うか、勢いですね」
レオーネ「というか、このクラン、完全に貴方に胃袋を掴まれてる面々しかいない気がするんだけれど」
悠利「あはははは」
レオーネ「笑い事じゃ無いわよ、ユーリちゃん……」
悠利「フルーツの載ったプリン、皆が喜んでくれて良かったです」
レオーネ「この甘やかしに慣れたら、皆今後どうするつもりなのよ……」
悠利「おやつは大事ですよ?美味しいし」
レオーネ「そうだけど、そうじゃないのよ。ここ、冒険者育成クランよ?知ってる?」
悠利「知ってますよ?」
レオーネ「こんな三食おやつ付き、しかも美味しい!みたいな環境に慣れてどうするつもりなのよ、あの子達……」
悠利「指導係の皆さんは気にしてないですけど」
レオーネ「そりゃ、彼らは出て行かないんだから当然でしょ!卒業していく子たちの話よ!」
悠利「でも、卒業生もご飯食べに来てますよ?」
レオーネ「それがまずおかしいのよ!あーもう!どうして貴方はそうなの……!」
悠利「え?僕何か悪いことしました?」
レオーネ「悪いことはしてないけれど、あんまり快適にしすぎたら、彼らの自立に支障が出るでしょ!」
悠利「大袈裟ですよ-」
レオーネ「足りないぐらいよ!」
悠利「えーっと、それでは、今回はこの辺で~」
レオーネ「ユーリちゃん、勝手に閉めようとしないの!話を聞きなさい!」
悠利「レオーネさんのお小言は後で聞きますー!僕、洗濯物取り込まないとダメなのでー!」
レオーネ「主夫生活満喫してるんじゃないの、貴方は!」
(終)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます