08 狩名更
手術後の彼女。
顔も身体も、恋人。でも、脳の半分は、自分と雰囲気の合う、別人。
目覚めるのを、待った。
夜。少しだけ、うとうとした。いつでも、起きたときに話せるように。完全には眠らなかった。
仕事の連絡は来ていない。たぶん、同僚の誰かが肩代わりしてくれている。街は平和だった。
何度目かの、午前四時。うとうとしていて。
彼女。
目が、ゆっくりと、開いた。
「おはよう」
声を、かける。
「俺が、わかりますか?」
どっちの、彼女、なんだろう。恋人か。それとも、雰囲気の合うほうか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます