双子の冬

なの花畑

第1話

 12月になりましたね…急に気温が下がって寒いですよね?寒いとついやってしまう手にはぁーっと息をふきかけるあの行為を見てたら書きたくなってしまい書いてみました。東京ではコロナがまた流行り始めていますが体に気をつけて年を明けられるように頑張りましょう。それでは長くなってしまいましたが本文をお楽しみ下さい。

--------------------------------------------------------------------





 お昼にはシチューとパン、デザートにうさちゃんリンゴを食べてこたつでゴロゴロ。


 朝のニュースで今日は暖かくなると言ってたのにお昼を過ぎると冷えてきた。


『ふぅ…寒いなぁ~!』


 家のなかは暖房をつけているが窓際にいた私の所は冷気がただよっていた。


『雪でも降ってるのかな~?まさかね??』


 ニュースで雪とは言って無かったのに私はふと好奇心がはたらいて炬燵(こたつ)から出た。


 カーテンを開けるとシンシンと雪が降っていた。


『わぁー!お兄ちゃん起きてよ!!』


 私は炬燵(こたつ)に入ってゲームをしているお兄ちゃんに話しかける。


『なんだよ…今良いところなんだよ!』


『ブー』


 最近のお兄ちゃんはクリスマスに貰ったゲームに夢中で相手にしてくれない事が増えた。


『あのね!!外は雪が降ってるの~♪』


 まぁ…お兄ちゃんがゲームに夢中になっているなんて関係ないけどね!!私は遠慮なくお兄ちゃんの背中を叩いた。


『うぜぇ!今は良いところなんだから邪魔するなよ』


『お兄ちゃんのけちんぼ~!』


 私は台所でお昼の片付けをしているお母さんの所にダッシュして腰にしがみついた。


『お母さん!!お兄ちゃんがね遊んでくれないの…』


 どうだ?うるうるの瞳にエプロンを少しギュットして上目遣い攻撃だ。


『こら~!冬樹はお兄ちゃん何だから遊んであげなさい』


 お母さんはお兄ちゃんの所に行ってゲームを取り上げていた。


『ふっ…つまらん技を使ってしまった』


 これでお兄ちゃんと雪で遊べるなぁ~♪雪だるまに雪うさぎ…かまくらも作りたい。


『深雪(みゆき)はよけいな事をしたなぁ!ちょうどいい奴が捕まえられたのに~!』


 私が雪で遊ぶことを考えているとこたつから出てきたお兄ちゃんがいた。


『お兄ちゃんが遊んでくれないがいけないんだもん!』


『何がだもんだぁーー!』


 ひょぇーお兄ちゃん怒ってる…。


『ごめんにゃい…許してちょんまげよー』


 お兄ちゃんにほっぺを捕まれビョーンと伸ばされた。


『もうー!』


 お兄ちゃんは牛ですか?ふふふ…にんまり笑っているとそんな考えが伝わったのかさらにほっぺをビョーンと伸ばされた。


『なにふるんのよー』


『俺がもうって言ったから牛を連想しただろ?』


 お兄ちゃんさすがです!心の中でパチパチしたのであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

双子の冬 なの花畑 @nanatunoumi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ