ブルーの住人 第6章 ブルー・じゃあず

としひろ

第1話 ポプラの樹

 カーテンの隙間から射るように差し込んだ朝の光が、閉ざされた目を鋭くえぐった。顔をしかめながら、大きく背伸びをする。

「もう、朝か…。ついさっき眠ったと思ったのに」


 ぶつぶつと呟きながら、ベッドの中からもそもそと起き出して、外の景色に目をやった。その四角い限られた世界には、ただ一つポプラの木がそびえ立っている。その大きな葉が風に揺れ、時折透ける太陽の光ーほんの一瞬間であっても惜しげもなく光を投げる太陽の光が、ひどく眩しく感じられた。

 

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