第十夜

1月7日

 三学期始業式。

 今年最初の福寿への登校日は、金曜日で、直ぐに成人の日を被せた連休になるというなんともスッキリしない始まりだった。


「あけおめ、和希」


「……あぁ、羽山か。ってお前とは元旦に会っただろ?」


 教室でのLHRを終え、早々に解放された俺は隣のクラスを覗いたところで羽山に出会した。

 羽山と会うのは今年二度目。元旦の時に龍臣と三人で卒業した中学の近くにある神社へ初詣に行って以来だった。


「そうだけど、別に何回言ったっていいじゃん。新年の挨拶なんだからさ」


「まぁ、そうだけどさ……」


 そんなやり取りをしつつも、俺は羽山の後ろの教室内を見回す。


「ん?何?誰か探してんの?」


 話半分で首を巡らす俺に眉をしかめ、羽山はわざとらしく視界に入ろうとしてくる。


「いや、別に……」


 そう言えば、以前羽山には俺が女の子を下の名前で呼んだというだけでぐだぐたと絡まれた事を思い出す。

 俺はフイと全身を逸らしそのまま踵を返した。

 既に目的の人物が教室内にいないことは確認していた。

 そもそも今日休んでいるのは予め解っている。

 それでも念のため確認しにきただけだ。


「ふ~ん?…………じゃあさ、和希もこの後一緒にご飯行く?」


 案の定意味深な視線を浮かべてから、羽山はそう切り出した。予め答えが分かっているような口振りだった。


「……龍臣と?」


「そう」


「遠慮しとく。俺邪魔になるだけだし」


 悔し紛れに、揶揄するように言ってやるが堪えた様子はない。「本当は他に予定があるんでしょ?」とでも言いたげに、ニヤニヤしている。

 付き合いだした経緯や、同じ中学出身ということもあり、羽山と龍臣は以前にも増して事ある毎に俺に声をかけてくるようになった。迷惑とは思っていないが、邪魔になりたくないという気持ちが勝った。

 二人はしなくてもいい怖い思いを経てやっと付き合うことになったのだ。本来無い苦労をした分、出来る限り今の関係を大切にして欲しかった。


「りょーかい。じゃ!」


 訳知り顔で俺から離れ羽山は颯爽と去っていく。

 思った以上にあっさり引いてくれたと思っていたが、去り際に「今度彼女紹介してよね」という言葉をつけていった。

 やはりしっかり邪推はしてくれていたようだ。

 しかしながら、羽山の検討は外れている。

 そもそも本当に今日はこの後予定があるわけではなく、久しぶりに帰って勉強しようと思っていた。

 そして、その探し人である当の繭からは、既に体調を崩したため今日は休むという連絡を昨日もらっていた。

 羽山を見送ると俺は真っ直ぐに昇降口を目指し、混んでいるエレベーターではなく階段に向かう。

 丁度下の階との間の踊り場まで降りたところで、背後から声をかけられた。


「和希くん!良かった、まだ帰ってなくて」


 有馬先輩だった。

 俺の教室のある方向から慌ただしく駆け下りてくる。どうやら、教室を訪ねてくれた後のようだ。探すのなら携帯を鳴らしてくれたほうがてっとり早いのに、それをせずに直接行ってしまうところがなんとも彼女らしかった。


「どうしました?」


「あ、あのね、良かったらこの後一緒にご飯食べに行かない?」


「……構いませんけど?」


「良かった」


 俺が承諾すると、先輩はほっと胸を撫で下ろし、離れていた数段を下りてくる。

 声音も、雰囲気もいつもの彼女なのだが、少し顔色が悪いように見えた。

 そろそろ『呪いの机』の影響が起こり始めているのかもしれない。


「ちょっと話したい事があるんだ。あっ、ミヤちゃんもいるんだけど、いいよね?」


「えぇ」


 階段の分、殆ど同じ高さだった目線が下がっていき、随分と下になる。

 有馬先輩は登校用に使用しているらしいリュックを既に背負っていた。もうこのまま帰れる状態らしい。

 宮城先輩は一足先に学校を出、現地で落ち合うとのことだった。

 話というのが七不思議の話題であることには間違いない。

 だからこそ二つ返事で了承したのだが、先程羽山に誘われた際には断ったなと思うと、鉢合わせたら少し気まずい気もした。

 階段を下りきり、昇降口まで来ると、有馬先輩は小走りに靴箱まで駆けていき、俺が靴を取り出すよりも早く俺のところまで戻ってきた。


「和希くん、ごめんね、私自転車取ってくるから校門で待っててね!」


 それだけ言って、また再び駆けていく。


「あ、はい、その転ばないように!」


 気ぃ遣いというか、慌てん坊というか……彼女の性分なのだろうがその見た目も相まってついつい子供扱いしたくなってしまう。見た目も含めて。

 俺は思わず苦笑し、彼女より先に着いてしまわぬようゆっくりと歩き出した。


「おまたせ~!」


 アーチ型の校門の前まで辿り着くと、丁度良く有馬先輩が現れた。

 彼女は、赤いフレームの26インチの自転車に跨がり、片手を振りながらこちらへと軽快に向かってくる。そして、丁度目の前で半ば飛び降りるようにして止まった。もしかしたら足がつかないのかもしれない。


「先輩、チャリ通だったんですね」


 有馬先輩は俺との間に自転車を挟むようにして押し歩く。

 自転車通学の人間は、駐輪場のすぐ前から通用口を通って校外へ出ていくため、正門を自転車が潜るという光景は珍しい。


「うん、そう。ほら、私大抵帰りにお兄ちゃんの病院に寄ってから帰るからさ」


 先輩は、自転車を押して正門を潜ることに特に違和感は感じていないようだ。


「お兄ちゃんが入院してるの二駅先の病院なんだけど、家と方向逆なんだよね。だから」


「そうなんですか」


 実は先日訪ねたなどというのはおくびにも出さすに俺は返事を返した。

 有馬先輩の自転車はギヤ付きの中々に良い物だった。使い古した雰囲気もない。

 正直に白状すると、彼女の性格ならある程度転んだりぶつけたりしていてもおかしくないんじゃないかと思ってしまった。下手したら補助輪がついていても納得出来てしまったかもしれない。


「あ、でもね、三年になってから最近までは普通にバス使ってたよ。このチャリは二ヶ月前に新丁したの」


 俺がしげしげと自転車を観察している事に気付いたのか、彼女はそう説明した。


「…………実は今年の春にぶつけて自転車駄目にしちゃってさ。誕生日に買ってもらったの。ほら、うちの高校バイト出来ないし」


 先輩は「あはは」と空笑いして恥ずかしげに言う。

 どこにぶつけたのかは言及していないが、ぶつけただけで自転車を駄目にしてしまうとは、流石と言ってもいいかもしれない。


「まぁ……その前から結構ボコボコだったからよくもったほうなんだけどね……」


 ボソリと呟いた彼女のその台詞に、こんなに美しい状態の自転車を見られた事はなかなかにレアな事なのだなと実感した。

 店に入ると宮城先輩は隅のボックス席を確保し優雅に紅茶を飲んでいた。


「おまたせ、ミヤちゃん」


「お待たせしました」


 駅がある大通りから脇道へと逸れた場所にあるその店は、ウッド調の内装で統一された落ち着いた雰囲気の店だった。

 隠れ家的と言ったらいいのだろうか、昼時のこの時間でも混雑はしていないが、寂れているわけでもなく、馴れた感じの客が数名互いに空間を空けて席につき、ゆったりと時間を過ごしている。


「合流出来たみたいで、良かったわ。こんにちは、和希くん」


 それぞれに応対し、宮城先輩は頬笑む。言葉遣いもさることながら、仕草の一つ一つが洗練されているように感じる。

 有馬先輩と宮城先輩は幼馴染だと言うが、大分性格的にはタイプの異なる二人が、長い間気があって仲良くしているというのは、少しだけ不思議に感じる。


「それじゃ…………話の前に先に注文しちゃおっか?和希くん、何にする?この店パスタが美味しいんだよ」


 有馬先輩が宮城先輩の隣に、俺が向かいに、それぞれ席につく。

 俺の家は比較的学校から近いほうだ。それはイコールで学校の最寄り駅にも近いわけだが、この店の存在を知らなかった。誰かと外食と言っても大抵がファミレスかファーストフードで済ませてしまっていた。

 だが、二人はこの店によく来ているようで、店内もメニューも勝手知ったるという風だった。流石女の子といったところか。


「じゃあ、俺は日替りのパスタセットにします」


「うんうん、じゃ私もそうしようかな……ミヤちゃんは?」


「私も同じものよ。先に頼んでセットのドリンクだけ出してもらっていたの」


「あ、そーなんだ」


 有馬先輩は、カウンターにいる店員を呼びまとめて注文をする。その際、ドリンクはどうするかやらデザートのケーキはこれがお勧めやらを説明してくれた。相も変わらず面倒見がいい。

 程無くして、三人分の同じパスタとセットのサラダが運ばれてくる。

 その日の日替りパスタはボンゴレロッソで、有馬先輩の言う通り、値段が手頃なのにも関わらず非常に味が良かった。

 更には、デザートについてきたミルクレープもくどくない甘さと手作り感があって、あまり甘いものを好まない俺ですらペロリと食べられてしまった。


「どうだった?」


「美味かったです。こんな店あったんですね、俺近くなのに知らなかったです」


 食事が終わり、食後のコーヒーが出てきたところで、すかさず有馬先輩が訊いてくる。

 世辞でも社交辞令でもなく素直にそう答えると彼女はまるで我が事のように満足げに頷いた。


「…………和希くん」


 すると、隣で静かに美しい所作で食事をしていた宮城先輩が改まった感じで口を開く。


「この店はね、翔子のお兄さんが見付けた店なの。福寿の入学が決まった時に、学校近辺でいいお店を探していて、それでここを見付けたの」


 ナプキンで口元を拭き、宮城先輩はそう言う。どこか挑むような口調と目付きだった。

 その話で、有馬先輩がこんなにも嬉しそうにしているのか納得がいく。だが、なんと返したらいいのかは判らなかった。


「優一さんの事君は知っているって聞いたわ。多分だけど、柳瀬くんから聞いたのではないかしら?」


「……え?」


 俺からすれば突然だったが、彼女からすればタイミングをはかっていたのではないだろうか、鋭く、窺うように宮城先輩は切り出した。

 有馬先輩は会話の内容の温度差についていけなかったようで、中途半端な表情のまま目を丸くする。


「私も翔子も覚えていないけれど、柳瀬くんは私と同じ放送部。翔子は文芸部の部員達と七不思議の調査をしていた。優一さんの事を昔から知っていた私は翔子に協力していた。それなら、何かのきっかけで柳瀬くんが優一さんの事を知っていてもおかしくはない」


 有馬先輩に説明するかのように、宮城先輩はそう言う。その実、まるで俺に牽制をかけているかのような口振りだった。


「その上で、柳瀬くんが放送室で火事に遭遇した際に和希くんはその場に居合わせ、七不思議についても調べている。それなら、柳瀬くんから聞いたというのが自然だわ」


 以前俺は、杉浦の事を知った理由を自身で調べたと有馬先輩に告げた。

 有馬先輩はそれらを全て信じていたようだが、宮城先輩は前後の状況だけでそうではないのではないかと推理したようだった。

 回答に詰まる。

 有馬先輩はおろおろとした様子で口を挟めずにいる。


「……はい、そうです」


 宮城先輩が次に口を開く前に言うべきだと判断した。隠す隠さないは別として、ここで答えなければ話の主導権を全て持っていかれる。余計なところまで推察され、下手したら真実までたどり着いてしまうかもしれない。


「……見舞いに行った時に聞きました。ただ柳瀬先輩は自分が七不思議に遭遇した事を覚えていないようだったのでそれは思い出させないほうがいいと思い伏せました」


 淀みなく、真正面から視線を受け止め答える。


「そうね、確かに彼は七不思議について覚えていないようだった…………優一さんの事を知っているのかは分からないけれど、間違っていない判断だと思うわ」


 疑うでもなく、揺さぶりをかけるでもなく、宮城先輩は俺の言葉を肯定する。

 だが、彼女の態度は軟化しない。


「……はい。それに、有馬先輩にとっても、知り合いに知らぬ内に身内の事を調べられていたとなれば気分が悪いのではないかと思いました」


 模範生のように、極力感情を揺らさないように意識し、淡々と喋る。

 宮城先輩にとってそれが正答なのかは判らない。


「和希くん……」


 けれど有馬先輩は俺の言い分をまたしても素直に受け取ったようだった。感慨深げに眉尻を下げる。

 有馬先輩が謝辞や礼を付け加えないでいてくれたのは幸いだった。それを口に出されれば、少なからず罪悪感を感じてしまう。

 しかし、こちらは命懸けなのだ。

 折れるわけにはいかない。


「……そう。………………別に私も君を責めたいわけではないの。柳瀬くんの事には感謝している。唯一の放送部員で、彼が可愛い後輩である事には変わりないから」


 宮城先輩は口調だけをわざと弛めた。

 ここで安堵すれば彼女の思う壺だ。こちらからも牽制すべきだ。


「いえ、俺がフォロー出来なかったせいで、柳瀬先輩は停学になり、放送部は活動休止になってしまいました。寧ろ申し訳ないと思っています」


「そんな風に思うことはないわ」


「いや、そんな事ありません。多分俺は真実を見ているはずなんです。なのに、それを覚えていない。もし、俺が覚えていれば柳瀬先輩も助けられたかもしれない」


 水面下の攻防が続く。

 以前、有馬先輩とも同じようにやり合った事がある。互いに腹の奥底を隠した上での討論を。

 だから、解った。

 有馬先輩のあれは宮城先輩の真似だったのだと。


「それは違うわ。例え覚えていたとしても、それを学校側に訴えたところで何にもならない。君が自分を責める必要はないのよ」


 ようやく、宮城先輩の語気が強まる。

 やっと、冷静さに乱れが生じた。


「でも、俺はやはり何か出来たのではないかと思います。俺が覚えていれば有馬先輩の力にももっとなれたかもしれないのに……」


 俺が高知の事を悔やんで、七不思議の事を調べているという事由は有馬先輩から宮城先輩にも既に伝わっているはずだった。その上で更に自責の念を積み重ねているように振る舞った。


「すみませんでした。本当はもっと早く謝るべきだったと思います…………」


 座ったまま、テーブルに頭を擦り付けるように頭を下げて見せる。

 これが完全にとどめになった。


「…………ごめんなさい。君の事を責めるつもりはないのよ。ただ私は翔子が心配なの。もし君が何か隠しているなら話して欲しくて……」


 宮城先輩は完全に折れた。

 申し訳なさそうに、慈しむように謝罪し、議論の手を弛めた。

 瞳を揺らした宮城先輩に対し、結局俺は罪悪感を感じでいた。

 でも、一番可哀相なのは有馬先輩だった。

 俺と宮城先輩の狭間で、自身だって『呪いの机』の影響で不安なはずなのに、俺達を宥めようとしていた。


「二人とも……もう、いいから。どうするかを考えよ?」


「そうですね」

「……そうね」


 こうして一応の決着がついたところで、気まずさが残る空気を打破せんと有馬先輩が仕切り直した。


「あのね、和希くん。改めてなんだけど、今日は君にお願いがあって呼んだの」


「お願い、ですか?」


「うん」


 すっかり黙り込んでしまった宮城先輩を気にしつつも、有馬先輩は以前も見せてくれた手帳を取り出した。


「私ね……もう一度行ってみようと思うの」


 頁を捲りながら、意を決したように言う。

 開かれた箇所には『渡り廊下の魔物』という七不思議の検証を行った調査結果が書かれている。


「以前行った時には確かに何も起こらなかった。でもあの時にはまだ机に文字は無かったし、今は違うかもしれない」


 特に異常が無かった事が記されたその頁を示しながら、彼女は続ける。


「あの時は文芸部の皆もいたし、きっと『弓の月』にも該当していなかった。だから、今度は状況を変えてもう一度確認しにいこうと思う」


「『弓の月』…………半月の晩ですね?」


 確認するように言うと、彼女はうんと頷く。

 『弓の月』というキーワードが半月を示しているのではないかと言うのは、既に冬休み中に互いに辿り付いていた考えだった。

 半月。偃月とも言われる半分が闇に覆われた状態の月。

 月の満ち欠けの周期に於いて、それは一ヶ月に二度巡ってくる。

 即ち、上弦と下弦。

 そのどちらか、もしくは両方が『弓の月』という言葉に相応しいのではないかと思う。


「私にはもう二ヶ月しかない。その上で、半月の機会はあと四回。何もしないのが一番いいのかもしれないけど、それじゃあ私が福寿に入った意味も無くなってしまうから…………調べに行きたいの」


「そうですね……確かにそのほうがいいのかもしれません」


 二ヶ月しかないのは俺にとっても同じ事、『体験者』が体験を自らしにいく事を反対する理由はない。

 だが、有馬先輩は俺が反対すると思っていたようで、驚いた風に目をしばたいていた。


「勿論危険な事をして欲しいから言っているわけではありません。ただ、何もせずにいても有馬先輩の今の現状が解消されないなら、決して良いとは言えないんじゃないかと…………」


「……うん、うん。そうだよね……良かった、反対しないでくれて………………それでね、和希くんにも一緒に来て欲しいの」


「それは……構いませんが…………」


 七不思議の検証への同行。

 それが有馬先輩が言った「お願い」の詳細らしい。

 俺としては、いずれにしろ『体験者』が七不思議の体験をする際には現場に居合わせなくてはならない。だから初めから同行を許可されるのは願ってもない事だ。

 けれど敢えて曖昧な了承を示し、俺は黙りこんだままの宮城先輩へと目を向ける。

 今までの検証には、宮城先輩も一緒に行っているとの事だった。

 しかし、先程の話から察するに、宮城先輩は有馬先輩の事を心配するあまり俺の事を快く思っていないらしい。

 視線を感じて宮城先輩が顔を上げる。


「女の私ではいざという時対応出来ないかもしれない。君が来てくれると心強いわ」


 少し気まずそうに、それでも相手に敬意をはらって、彼女は言った。


「わかりました。では宜しくお願いします」

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