「異端審問会のマリア」作者:赤伊 正広 様

42作目の感想は、赤伊 正広 様の「異端審問会のマリア」https://kakuyomu.jp/works/1177354054897004297 になります。


実際の事件を扱ってそれを怪奇事件に結びつける手法、ロンドン、イタリアの町並み、美術などが事細かに描写されていて、ファンタジーでありながら、リアルさが出ていたと思います。


さて下記、ネタバレ感想です。

未読の方はご注意ください。








赤伊 正広 様の作品は恐らくこれで2作目になるかと思います。(前回読んだのは、今作より数年後の物語になるのでしょうね)

久々にマリアとミケーレの二人の活躍を読めてよかったです。

ミケーレは今回は脇役だったので、あまり出番がなかったのですが……。


切り裂きジャックとの戦闘から始まる冒頭。

そして事件を解き明かしていく。

だれが、犯人か?そういう意味で推理の要素もありましたね。最初から彼はあやしかったですが、まさか裏切りが出るとは予想外。

しかもいい印象だったので残念でした。

マリアはあっさり見限りましたね。

エリサがとても可哀想で、切り裂きジャックへ憎しみが膨らみました。

猟奇殺人、快楽殺人犯はやっぱり許せないですね。


長く生きて人の死をたくさん見るとやはり感覚は異なってきますよね。ドライでもあるけれども、人を救おうとするマリアは、聖母マリアに通じるところがあると思いました。

ゆったりと町並みをみたり、食事をしたり美術鑑賞する場面があって、戦闘シーンがあると強弱がついて、小説全体が引き締まるのかなあと思いました。


最後やっぱり二人は仲良しで、この時点ではその関係は親子のようなものの近いのでしょうか?

息ぴったりで、ピンチには必ず現れるミケーレはやっぱりヒーローでした。


この度も企画にご参加いただきありがとうございました。


次の感想、43作目の作品は、赤緑亀 様の「空き家」https://kakuyomu.jp/works/1177354054894133686 になります。



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