「ブレード・ガンナー」作者:青豆 様

36作目の感想は、青豆 様の「ブレード・ガンナー」https://kakuyomu.jp/works/1177354054892435041 についてです。


タグに文学とあるように、良質のSF文学小説でした。

書き方などすべてコントロールされて書かれていて、いやはや凄かったです。


さて、ネタバレ感想いきます。

未読の方はご注意ください。




「僕」の一人称で語り始められる物語。

電脳世界ユートピアで繰り広げられる殺人、主人公はその暗殺者でもあり、警察でもある。

読書家で、哲学的な僕。

現実でもそれは同じで……。

あまりにもネタバレしては酷いので、直接のネタバレは書きませんが、読み返してみても本当、綺麗にできてますね。

最後まで「事実」に気がつきませんでした。


しっかし、どうして彼は、暗殺者を殺すことにしたのか。

彼というのは、僕でも、俺でもない彼のことですよ。

また暗殺者を生み出しそうです。

エンディングはとても悲しくて、彼女はきっと泣いているでしょうね。もしかしたら、「俺」も泣いているかもしれない。

非人道的だなあ、彼は。

一番の悪は、彼でした。

ハッピーでもエンドでもない、なんというか不思議な終わり。

でも美しい終わりですね。


あとがき読んでまたびっくりしました。

全ては計算どおり。

こういう物語を書かれるのが本当の小説家なのでしょうね。

勉強させていただきました。


この度は企画にご参加いただきありがとうございました。


次は、37作目の感想、森緒 源 様の「入院患者は眠らない !?」

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887483994 についてです。



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