優柔不断なベースボールの審判
第一球!
バシッと投球がキャッチャーミットに収まった。
「ストラー!」
と言ったところで審判は首を傾げた。
「ボ、ボー…?」
みんなの視線が集まる。
審判が腕を振り上げた。
「ストラーイク!」
わーと喚声が起きる。
投手は汗を拭った。
第二球!
バシンッ!
バッターはまたもや見送った。
「ボッ?」
審判は首を傾げる。
「ボス?スス…スト…ラ……??」
腕を振り上げた。
「ストラーイク!!」
わーと喚声。
バッターは悔しがった。もう後がない。次は迷ったら、迷わず振れ!
第三球!
だが、これはさすがにボールだ!
バッターはまたも見送る!
バシンッ!
「ボ!ボボボ!んんん???ボ?」
審判が長考に入った。
さすがにボールだろ? ボールと言え!!
「ス!スト!ストラ…!」
嘘だ!絶対にボールだ!!
「ス〜ト〜ラ〜?」
投手の顔に笑顔が広がっていく。
審判がヒザを強く叩いた。
「ボーール!!!」
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