どんな汚れもとれるマジカルクリーナー

「こちらのマジカルクリーナー、なんと洗剤がいりません!」

「え!」

「どんな汚れもこのクリーナーが触れただけで…このように消滅するんです!」

「ホントだ、すごい!」

「不思議ですよね。実はこのクリーナーの表面に秘密があるんです」

「なんだか黒いですね」

「はい。よく気づいてくれました。実はこの黒いのはマイクロブラックホール、なんです!」

「え、ブラックホール!?」

「そうなんです!どんな物質も時空の穴に吸い込んでしまうんですね。しかも物体を吸い込めば吸い込むほどブラックホールは巨大化して、吸引力が強くなるんです!」

「わあ、ホントに大きくなってますねー」

「でしょう?もうこうなると誰にも止められませんっ」

「そうなんですね。…て、え、ちょ、嘘ですよね?」

「……」

「え、ホントは止められるんですよね?…冗談ですよね?」

「止まり……」

「……ま」

「ません!!!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る