すごい人が面接に来た

「経歴を見ました。ハーバード大を出てグーグルに勤めていらしたんですね!」

「ええ」

「すごいですね!」

「そんな事ありませんよ」

「ご謙遜を。ウチみたいな地味な会社に貴方のような方が来て下さるとは!」

「過去は関係ありません。僕はただ自分のやりたいことに正直なだけです」

「そう言って頂けると有り難いです。ちなみにグーグルではどのような仕事を?」

「ああ…インターネットの仕事です」

「と言いますと?」

「インターネットの…仕事です」

「例えば?」

「インターネットが困った時に色々と」

「色々と?」

「まぁ私は直接的なことよりも部下に命じる側でしたので」

「ふむ。あと経歴はなぜわざわざ手書きで?」

「グーグルではそれが普通ですよ。あらゆる観点から見て最も優れた方法です」

「なるほどー。英語はできます?」

「もちろん」

「では英語で自己PRして下さい」

「あー、あ、マイネームイズ…タオカ、デス!」

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