通学路とレストラン
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第1話 通学路とレストラン
俺の通学路には一軒のレストランがある。
見た目はいかにも昭和といった感じのするものだ。
俺はそこに行ってみることにした。
そもそも、行くつもりはなかった。
俺はレストランに行くよりかは家で、スナック菓子を食いながら見るアニメの方が面白いと感じていた。
だが、デートとなれば話は変わってくる。
俺が住んでいるのは田舎の田舎なので、遊ぶ場所が少ない。
近くの映画館に行くのに、電車やバスを乗り継いで片道2時間はかかる。
だから、デートとなれば俺の住んでいる田舎で探すしかない。
俺の田舎でデートが出来る場所といえば、遊具が少しばかり置いてある公園と
テニスなどが出来る運動公園しかない。
俺はデートの予定を立てるときに困った。
昼食をとる場所が少ないのだ。
せっかくのデートなのだから一日中彼女といたい。
昼食だけ、自分の家で食べるなどはデートプランとしては最低だと思った。
俺はそこでそのレストランを思い出した。
俺はそのレストランに入ったことはなかったが、昼食を食べれる場所が他にはなかったので、そのレストランで昼食を食べることにした。
当日、待ち合わせの場所に来た彼女はとても可愛かった。
白のワンピースに黒の日傘を差していた。
頬っぺたは少し赤くなっていて、派手目のない化粧をしてきたのだろう。
デート場所を公園と予想していたのか、普通のランニングシューズを履いていた。
俺はまず、公園に彼女と行き、遊具で遊びながら楽しく会話した。
そして、俺が心配していたレストランに来た。
いつも、通学路でいつも見ているはずのレストランが見慣れていないように感じた。
俺は意を決してレストランのドアを開けた。
レストランの中は思っていたよりも、ファミレスみたいだった。
店員はいないのか、自由に席に座っていいみたいだった。
店内はあまり混んでおらず、座っているのは年配の夫婦が1組だけだった。
俺と彼女は適当にテーブル席に座った。
テーブルにはメニューとボタンが置いてあり、ボタンを押して店員を呼ぶものだった。
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
また、この物語はフィクションです。
実在の人物、団体などとは一切関係はございません。
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