素敵な聖夜の過ごし方

勝利だギューちゃん

第1話

雪が降った。

暖冬が騒がれている昨今・・・


「今年は降らないと思っていたのに・・・」


心の中で、そうつぶやく。


小さいころは、雪が好きだった。

でも、僕くらいの歳になると、おっくうになる。


といっても、まだ高校生だが・・・


町中には、サンタさんのコスプレをした人もいる。

その中には、若い女の子もいて、ミニスカサンタのコスプレをしている。


「寒くないのかな」とも思うが、女の子は寒さよりも可愛さ優先なんだろう。


女の子たちは、皆ちらしを配ってる。

その中のひとりに、渡されたのでもらう。


その女の子は微笑む。


僕を知っているみたいだ・・・

って、考えすぎか・・・


クリスマスソングが、流れている。


♪きっと君は来ない、一人きりのクリスマスイブ~


昔、CMで流れていた曲らしい。

僕は知らないが・・・


まあ、恋人のいない僕には、どうでもいいが・・・


ちらしを見てみる。


【ケーキの特売】


クリスマスケーキの写真が、たくさん載っている。

サンタさんや、トナカイの人形もある。


いや、フィギュアか・・・


まあいい。


このちらしは・・・いらないな・・・


えーと、ごみ箱は・・・

あった。

コンビニの中にあるだろう。


そこに捨てて来よう。


僕はコンビニに入り、ごみ箱に捨てた。


「あー、やっぱり捨てた」


後ろから声がした。

振り返ると、さっきの女の子がいた。

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