冬の屋上でまた君と出会う

@koriame26

第1話

 朝の教室で一人席に着く。今は12月で最近急に冷え込んできて頭が少し痛い。

寒さで上手く動かない手でバックからスマートフォンを取り出す。

外は風が強く吹いていて枯れた葉が吹き飛ばされていた。

枯れ葉でさえいつか土の養分となって役に立てるのだからいいよなと考える。

スマートフォンでTwitterを開くとそこにはフォローしている人のツイートが目に飛び込んでくる。

大半は見るに耐えないものばかりだった。

なぜなら私がフォローしているのは薬物中毒者や自殺志願者、精神異常者などのたぐいの人ばかりだからだ。

なぜ私はこの人達のツイートを見てしまうのだろう。

弱い自分が私だけじゃないと安心したかったのかもしれない。

弱い自分。

何度も何度も何度も考えた。

こんな自分を辞めたいと。

でも無理だった。結局私には何の取り柄もない無価値な存在なんだと悲観的になって沈んでしまう。

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