likeがLoveに変わるまで

うるさい!ミント

1話 好きです。


「好きです。友達になってくれませんか」


 気が付くと告白をしていた。

 俺は彼女に一目惚れをしたのだ。

 俺ながらバカだと思う。


 入学式の帰り道に名前も知らない子に告白するか普通…。


 彼女は何が起きているかわからないと言った表情で固まっていた。

 

「あっと違くってその…」


 焦った俺は言葉をつなげようとしたけれど頭の中が真っ白になっていった。

 その時、彼女から『ふっ』と笑い声が漏れた。

 彼女は両手で鼻まで隠して笑い声を抑えていた。

 それから彼女は手を顔から離して後ろに組んで話始める。

 

「いいですよ」

「私の名前は黒咲来美っていいます」

「あなたの名前は?」


困惑した。何かの夢かと思った。

けれど最後の勇気を振り絞って俺は声を出した。


「成瀬悠です」


 



 


 

 


 



 

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