第6話 現在と未来はだらだら始まった。
しかも、私は人間関係でメンタルをやられて極秘帰国。主人が購入した元の国のごく普通のマンションで、月20万の仕送りを貰い、現在も贅沢しなければ悠々自適の生活。
元カレも親の薦めで同じく教師のキツい性格の奥さんを貰い、尻にしかれて、居酒屋などは禁止され、こちらも私は下にみられて、私とだけは飲んでもよい許可が下りており、やっぱり相変わらず注意されたり、言葉を言い返したりの日々。
特別、生活に困るレベルじゃないけど、昼夜逆転してて、朝までの時間の暗闇が青函トンネルか何かというほど長い。
睡眠薬もすぐに効かなくなるし、主治医はどんどん増やすから、頭もいつもぼんやりしている。
しかも、自分が直接されたわけじゃないけど、前に出るのが当然な争いと影での政治以上に巧妙かつ陰険な女の争いのフレッシュバックで寝ついてもとびおきる。
幸せの形は自分の心が作るわけで、この国で働いてたり、第5夫人としているよりは幸せだとは思う。
ううん。1日を充実させるには仕事なり、恋愛なりが必要と後述するけど、元カレは言っているわ。
ただ、主人から貰ったダイヤはカットが悪くて、ただでかいだけで価値がない。
国語教師の元カレが教えてくれた尾崎紅葉の「金色夜叉」は、私のように宝石に目が眩んだ女が、好きな幼なじみを捨てて、欲で結婚するけど、幸せになれず、嫌な思いをするのに、会いたかったり…
作者の死去で未完だけど、幼なじみとよりを戻す展開もあったのだとか。
ともかく、私がいいたいのは、運命なんて宝石ひとつでも簡単に変わるということ。
幸せをダイヤモンドから貰ったのかも知れないし、楽な方に流されただけかも知れない。
ともかく、今はこのダイヤのカレットを知るくらいに、先のことを考えるのも面倒臭いのだ。
シアワセヲアゲルダイヤ、ナンカレット?
完
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