　ダンジョン探索系恋愛ファンタジーとかいう、斬新な乙女ゲームがある。

　それが、「ムーン・クレイドル」だ。

　月が異常接近したら、そこに住んでいた神様が降臨して、人々の発展のためにダンジョンを作った、とかいう超設定のゲーム。

　意外性のあるジャンルをくっつけりゃ目立つとでも考えたの？

　ただ、くっつけりゃいいってもんじゃない。

　しかしカオスな内容かと思えば、意外とまとも。

　話の流れは、とりあえずよくあるダンジョン探索モノにそっている。

　ダンジョンに入って、奥に進む。

　最奥にたどり着いたらクリア。

　富とか名声が手に入る。

　で、主人公の女性は、自らに課せられた借金（道端で出会ったお偉いさんの宝物をうっかり壊したとかいう設定）を返しながら、男性とあれこれ恋愛するっていう内容。

　どうやら、私はそんなごちゃごちゃしたジャンルの世界に転生してしまったらしい。

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