「金魚を産み出す」という異能に目覚めた主人公が、それを使って貧乏から抜け出すというわかりやすい目的。男の子たちに囲まれて毎日楽しく過ごす。そんなわかりやすいコンセプトをあらすじに違わず、最終回に向かってステップアップしながら目標をかなえていくというコンパクトながらきれいにまとまった作品です。
最後にとっても危ないトラブルに巻き込まれますが、基本的には小さなトラブルと機転でナントカしてたのしい毎日というほのぼのとした造りです。
子供の女の子が主人公以外はひとりも出てこないという点がありますが、物語の長さを考えると人間関係をデフォルメするためにオッカムの剃刀に忠実なアプローチだと思います。