第50話 ソウルアルム

(カイト) 「なんなんだ、適性が光と闇あるにしろ聖剣と魔剣どっちもの適正なんて話がおかしすぎる。なぜ俺がこれの適性だと分かったんだシャドウ!!」


カイトは声を荒らげながらそう言った。


(シャドウ) 「まぁ、落ち着いてください、王。この国の成り立ちからお教えしますので。」

(カイト) 「そんなに遡らないと分からないことなのか?」

(シャドウ) 「はい。如何にもです。しかし、時間もないので簡潔にお話します。」

(カイト 心) 「どっちなんだよ、、、」

(シャドウ) 「中立都市アルカナができた理由は一般的には賢王アルグレイシャが統治してできたと言われています。そしてなによりも聖剣は選ばれなければそれをもつことすら許されない。しかし、剣王ライカが聖剣第2項マルクアビスを上手く使いこなし統治しているからこそ戦争など起きなかった。」

(カイト) 「だったらなんでこんな事が起きてしまっているんだ。聖剣第1項は戦争を引き起こすまでのことなのか?」

(シャドウ) 「この話には続きがあります。本当は賢王アルグレイシャがアルカナを作ったとお思いですか?」

(カイト) 「まさか、、、、」

(シャドウ) 「そのまさかです。アルカナを作ったのは前剣王にして聖剣第1項所持、、、、」


シャドウが重要な事を喋ろうとした瞬間、


(リベリオン) マスター、闇属性を確認した、なにか来るわよ。」

(カイト) 「何!?ここにくるまで誰も付けていなかった気がするんだが、」

(シャドウ) 「マズイ方が来られたようですね。まだ私たちがバレるには早すぎます。王こちらへ、、」


シャドウはそういうと影をだし、その中に入り込んだ。


(リリス) 「おかしい。こんな通路にカイトくんがはいっていくなんて、でも微かに魔力は感じる。」


(カイト) 「なぜリリスさんが。」

(シャドウ) 「気になって隠蔽を使いながらマークしていたんでしょう。ここは影の世界到底見つかるわけもありません。いなくなり次第ゴートのアジトまでご案内します。」


しかし、その油断が仇となる。次の瞬間、


(リリス) 「ソウルアルム、虚無の大鎌。ここ周辺の魔力を吸い尽くしなさい。デスソウル。」


リリスの魔法が最大限になり、権現となるソウルアルムが発動した。そしてすべての魔法、魔力が大鎌に吸い込まれてしまった。


(シャドウ) 「やはり、賢星第1項は侮れませんね。」

(リリス) 「お前は、ゴートのシャドウだなここで貴様なにをしている!!」


リリスは声を荒らげて言った。


(シャドウ) 「まぁ、怒らないでください。貴方に危害を加える気はありません。」


シャドウが言った瞬間、リリスは虚無の大鎌で切りかかろうとした。


(シャドウ) 「魔剣(弐)グラム、力を見せなさい。シャドウインディフェン。」


シャドウの闇属性と魔剣の力で倍増された魔法はソウルアルムを弾いたのだ。


(リリス) 「やはり、一筋縄ではいかないみたいですね。あなたをここで捉えた後に魔力適性陣営に乗り込み統治します。」


リリスがそういうと、


(カイト) 「それはさすがに見過ごせないですね、リリスさん。」


(リリス) 「カイトくん、やはり貴方は、、、」


カイトは聖剣を権現したのだ、、、


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