第36話 聖剣第1項

海斗は聖剣を持つのかそれとも持たないのか考えている時、近くで悲鳴が聞こえた。


(海斗) 「なんだ?」

海斗は咄嗟に悲鳴の聞こえた方に行くと、少女が魔物に襲われていた。

すぐさま海斗は刀を抜き、

(海斗) 「神創神明流 中義 八咫鏡 」

(海斗) 「大丈夫ですか??」

(少女) 「は、はい。ありがとうございます。」

少女は走って去っていった。

それを見ていたギャバンとクリスは、

(ギャバン) 「後に魔法適性陣営と戦争になるかもしれない。そうしたら君は人をきれるか?」

ギャバンが厳しい言葉を言うので、

(クリス) 「ギャバンさん、15歳の少年に何を言っているんです!!」

クリスが欠かさずギャバンに圧をかけた。

その言葉を聞いて、

(海斗) 「僕は誰一人として傷つけたくないです。戦争が起きたとしても魔力適正陣営はもちろん魔法適正陣営も誰一人として殺させはしません。」

(ギャバン) 「その言葉があれば十分だ。でも、現実はそう甘くないぞ。」

(海斗) 「分かってます。でも、聖剣があればそれを止めることが出来るんでしょう?」

(ギャバン) 「100できるとは言えないが止めることができる力は得られる。」

(海斗) 「分かりました。聖剣第1項の所に案内お願いします。」

海斗が承諾したので、

(クリス) 「カイトくん、本当大丈夫かい?」

(海斗) 「はい。僕の力でそれが止められるのであればやります。」

(クリス) 「そうかい。本当にありがとう。君みたいな子を待っていた。」

(ギャバン) 「ありがとう。本当に。よし、ならば向かうとするぞ。」


ギャバンがそういって歩き出したので海斗はその後ろをついていった。



少し歩くと遺跡のような所についた。

ギャバンが聖剣を取り出して魔力を込めた。

そうすると転移門が作られた。

(ギャバン) 「これは、聖剣使いの力で、聖剣と己の魔力で転移門を作り、行きたいところに移動できるものだ。」

(海斗) 「す、すごい。」

(クリス) 「さぁ、カイトくん行こうか。」

その転移門を抜けると、大きい要塞のような所にでた。

そのお城は魔法を受けてもいいように頑丈に作られているのが分かる、そのぐらいのお城だった。

ギャバンとクリスに案内され、中に入ると中はとても綺麗だがすこし趣を感じる古さが出ている。

そして、大きな扉をギャバンがノックしその扉を開けると、人が立っていた。


(ライカ) 「初めまして、私は聖剣第2項マルクアビス所持のライカ・クロニクルです。今は剣王もやっているよ。よろしくね。」


腰に聖剣をさしている、現剣王と始めて対面したのだ。

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