第34話 引き金

決闘が終わり、海斗はその場から直ぐにいなくなろうとしていた。

(ミラ) 「まって、カイトくん。」


賢星ミラに話しかけられたのだ。


(海斗) 「何でしょうか??」

(ミラ) 「あなた今、光属性魔法を使った?」

(海斗) 「は、はい。基本武器に纏わす形でいつも使っていますが…」

(ミラ) 「それは、魔力適正ではなく魔法適性所有者になるわよ。今からでもいいわ、魔法適性に変えることをオススメするわ。その力があれば後に賢星にだって…」

(海斗) 「大丈夫です。僕はそれを踏まえた上でも魔力適正で学びたいと思ったのでこちらにしました。ハクビエル先生にもそう伝えたので…それでは失礼します。」


海斗は話をうまいことかわしてその場を去った。

(ミラ) 「ハクビエルが言っていた通り彼の力は今後どちらにつくかで大いに変わってるかもしれない。」

そんなことを考えていると、

(ハクビエル) 「彼には魔法適正につく資格があります。そして、魔力適正陣営と魔法適性陣営との戦争に終結が訪れるキーマンになるかもしれませんね。」

(ミラ) 「ハクビエル。そんなとこにいたのね。なぜ、もっと魔法適性側につくことを言わなかったのですか。」

(ハクビエル) 「それはここの生徒としての義務だと思います。まだ15歳になる少年を戦争のキーマンにするのはどうかと思います。だからこそここの生徒として、最後卒業した時にどちらにつくのかを考えさせればいいのかと思いまして。」

(ミラ) 「でも、魔力適正陣営の聖剣第1項エクスカリバーが抜かれた場合、彼は間違いなく魔力適正陣営の駒となるかもしれないのですよ。」

ミラとハクビエルが少し口論になっている時に、

(リリス) 「そんな時こそ、私たちが彼を守れば話は終わるんじゃない?」

(ハクビエル) 「リリスさんの言う通りです。リリスさんは若いのにしっかりしています。」

(ミラ) 「悪かったわね。幼稚で。」

(リリス) 「彼には賢星になる資格まである。そんな彼を賢王は見逃すわけないですから。」


決闘場内部で賢星同士が話をしていた。


(ニコラ) 「いや、すごかったね。カイトはあんな技までできるんだ。」

(海斗) 「師匠の教えが良かったからね。」

(アイナ) 「お疲れ様。さすがだわ。」

(海斗) 「アイナに言われるとちょっと嬉しいね。でも、アイナでも勝てるでしょ、クラムくんぐらいなら。」

(アイナ) 「まぁ、そうだけどもでも…」

(アイナ 心) 「今の彼に勝つにはまだまだ努力が必要みたい。」

話しながら決闘場を3人はでた。


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