第三章 いざ天上世界へ、上昇開始
第16話 天上の陰り、地上の祭典
『
かつて多くの魔物がいたそこには今は数少なくなった『
『
とは言っても、あまり食事など摂る必要がない『エレメンタリオ』にとってはそのレベルでも十分なのだが。
そのため、モノを作るために雑貨店を建てる必要もなければ、何かしらの本などを作ったりすることもない。下の世界と比べてそういう店もないので、欲求を晴らすこともない。暇つぶしと言っても何もせずにただ茫然と空を見ること位しかない。
そんな退屈しそうな世界がこの『天上世界』だった。
「……それでもまだ、マスター達がいた頃の方が良かった……かな?」
雲に固定されている雲よりも重いはずの金属の物体に背を預けながら、肩まで蒼い髪を伸ばした女性はどこか懐かしむように天を見上げて呟いた。
「う~ん……、この前、下に降りるって言ってたケイトと一緒に降りれば良かったかな?」
でもなぁ……、
「降りたら降りたで、どうせレオナ辺りに雑用任されるのが目に見えてるし……。う~ん……。……私、そういうのはあんまり得意じゃないんだよね……」
はぁ。
「マスターとかチーフ達と
そう言っても何にも始まらないか。
よし、と気合を入れる様に預けていた金属の塊から背を離し……。
「何っ!? この前の戦闘で『バイオス』の群団、その六割を消耗しただとっ!? バカか、貴様っ!!」
「…………………ん? …………………何かな?」
突然、何処かで誰かを怒鳴りつける怒号が聞こえ、彼女は立ち上がった身体を姿勢を屈ませて周囲を窺った。
すると、暇を持て余している『エレメンタリオ』にしては、
少し……とは言っても彼女から言わせてもらえば全くなっていない粗末としか形容できないモノだったが装備を整えている『エレメンタリオ』の男性六人の姿が目に留まった。一人の対面に一人、その周囲を四人で囲む形でいた。
「……これは、あまり宜しくないね……」
囲んでいる四人の発するモノから良くないモノを彼女は感じたが、その場に介入しようとはせずに何が起きているのかを観察することにした。
「お、お待ちくださいっ。敵は『ヒューマン』と『メカノイス』、そのはずでした。……ですが、予想外のことが起こってしまったのです!!!!」
「……ほぅ? ……予想外とな?」
「えぇ!!! 貴方もご存じのはず!!! かつて、『スパルタン』と呼ばれた者がいたことを!!! ……そう呼ばれた存在があそこにはいたのです!!!」
「……『スパルタン』、……だって?」
かつていたとされる伝説の存在を示す彼らの呼び名を彼女は聞いた。詳細を聞きたかった彼女であったが、彼に対峙するように立つ男は続きを促そうはしなかった。
「『スパルタン』のことは知っている。……だが、彼らは死んだのだ。この世界にはもういない……。いないのだ……」
それに。
「お前が何と言おうと、『
「で、ですがっ!!!」
「安心しろ。お前はただ抵抗せずに奴らの糧となればいい。……そうだろう?」
連れて行け、と男性の周りに立つ四人に指示を出す男。
男の指示を受け、必死に謝罪の言葉を掛ける男性を四人の男たちは連れて行く。
彼女は一瞬、男性を救うべきかどうするべきかを考える。この場に
彼女の傍にいるのは己の得物である槍がただ一つあるだけだ。
そうして悩んでいる間にも男性の声が徐々に離れていく事実に彼女はもはや悩んでいる時間はない、と考え出ようとし、身体を起こす。
だが、彼女は駆け出すことが出来なかった。
彼女の足を縫い留める様に男の鋭い視線が自身を射抜いたためだった。
「……」
「……っ」
彼女は何か言葉にすることも動かすことも出来なかった。
男はその事で、彼女から興味を失ったのか顔の向きを変えると、どこかへと歩き出してしまう。
「……はぁ……、はぁ……、何、アレ……?」
『スパルタン』と呼ばれる『メカノイス』七人が結成した『旅団』、その『旅団』と呼ばれる集団にいた己の主に鍛え上げられたことを内心の中で自慢に思っていた彼女であったが、その自慢はいとも簡単に崩れてしまったことに彼女は衝撃を受けた。
自分には何もない、何も力などなかったのだと。
だが。
だが、何もできないわけではない。
「……誰かに……、……誰かに知らせないとっ」
何か不吉なことが起こる。
それを悟れぬ彼女ではなかった。自身で何も出来なくとも、自身ではない誰かに伝えることはできる。
そう思った彼女は、その場を後にしたのだった。
『リシュエント帝国』。
そう呼ばれた国の中央部に鎮座する城がある。
その城内にある控室の一つには、白い装甲に覆われた男と短く切り揃えられた緑の髪を揺らす女性。それと顔を隠す様にフードを深く被っている人物。
奇妙という他にない組み合わせをした三人がそこにはいた。
『……なぁ、レオナ。一ついいか?』
「ja。何でしょうか、マスター?」
装甲に覆われた男、『ケンジ110』は素直に疑問を持ったことを己に付き従うフードを深く被った人物、レオナに疑問をぶつける様に訊いたのだった。
『あのさ、なんで俺、こんなとこにいるの?』
「……マスター。こうは言いたくはないのですが……いえ、ここに来る前にも話しましたが……」
いいですか?
「先日の戦闘で『ヒューマン』と『メカノイス』、この両者がぶつかり合ったのは
『……俺もいたからな』
彼女の質問に彼は、何を当たり前なこと言ってるんだ、と言うような口調で言うが、そう言われた彼女はそんな彼の態度に何も言わずにコクリと頷くと、言葉を続けた。
「ja。実際にはモンスターを率いた『バイオス』が両者を
まぁ、それでも。
「『メカノイス』側を支援するために駆け付けた私たちの手によってその思惑は阻止されましたけど。」
『……
「……それは言っちゃだめだよ、チーフ」
『……俺よりも遊んでたお前がそれ言うか、普通?』
短く切り揃えられた緑色の髪をした女性、ケイトが静かにケンジに指摘した。その言葉に対し、彼は、彼女にツッコミを入れるが、素知らぬふりかそっぽを向いた。その行動に、ケンジは静かに、こいつ……!! と内心の中で怒りを露わにしていた……が、今はケイトに構っている場合ではないか、と思うと、レオナの方へ視線を戻したのだった。
「ま、まぁ、ケイトがマスターよりも楽しんでいたのは、ひとまず置いておくとしてですね」
『……いや、置いたらダメだろ』
レオナの言葉にケンジはツッコミを入れるが、いちいち反応していたら話が進まないと思ったのだろう、彼女にしては珍しく……あまり珍しくはなかったが、無視して言葉を続けた。
「私たち三人の参入によって、『バイオス』たちの思惑は外れたわけですが。……何と言いますか、その戦いに参加していた『ヒューマン』が私たちのことを上に報告したらしくてですね……」
『助けてくれたなら、何かお礼を、ってことで式を開くってか』
「ja。……まぁ、
困ったという様に苦笑いをする……顔が見えないため分からないがきっとそうだろうレオナに、ケンジは難儀なもんだ、とどこか他人事のように思いながら窓に映る外の景色をぼんやりと見ていた。
そうなのだ。
つい先日の戦闘。あれは『メカノイス』と『ヒューマン』を互いに戦わせようとした『バイオス』が仕組んだものだった。その手引きをしていたのが共にいるはずの『エレメンタリオ』だと言うのだから質が悪い。
両者を戦い合わせて数が減ったところで『バイオス』が一暴れをして、『エレメンタリオ』が『
その計画自体は実に巧みに組まれており、何十年も前から仕組まれていたとのことだった。レオナ曰くは、『ヒューマン』と『メカノイス』が互いに遠ざける様になり始めたのもちょうどその頃であり、まだ対立関係ではなかった『エレメンタリオ』は互いの仲を取り持つ様になっていたとのこと。と言っても、しばらくは遠ざかっていたので詳しくは分からないとの事だったので詳しくは聞けなかったが。
では、レオナよりもよく会っていた……らしいケイトならば知っているのではないかと思ったのだが、これはそんなに簡単なことではなく、ケイトもしばらくはここではない上の世界、『
まぁ、知ろうとしたところで『
そう思い、ケンジは静かにため息を吐いた。
欲を言うつもりはない。ないのだが、せめて、自身よりも人との付き合いが良ければそうした陰謀めいたことも分かったはずだと思うのだが……過去のことに対し文句を言っても始まらない、と思うことにした。
そうして綿密に計画され、今回の騒動、『ヒューマン』対『メカノイス』という構図が出来上がったのだがここで問題が起こる。
そう。
かつて、戦うと言うよりも遊ぶようにして楽しんでいた処刑人と恐れられていた『スパルタン』……無論、ケンジのことだが、と呼ばれた存在が戻って来た上でその戦いに参入してきたのだ。
『スパルタン』と言う存在がいるとなれば、伝説として語り継がれた『静かなる白銀の暗殺者』……レオナのことと『明緑の轟爆風』……ケイトのことだが、の二人が介入してこないはずがない。……まぁ、それだけで済むわけもない。
現に『スパルタン』と呼ばれた『プレイヤー』達の内、それはそれは遊び過ぎていた七人、『旅団』と恐れられた『スパルタン』達に付き従う『サポートキャラクター』の大半は最上位種である
であれば、何処に誰がいるのか全く分からないというわけだ。……探そうと思えば見つかるだろうが。
そんなこんなで両者を潰そうという思惑は
今では、仲が悪かった『ヒューマン』と『メカノイス』の両者の関係は以前よりも改善されたと言っていいだろう。その代わり、『エレメンタリオ』との仲は悪くなったかと言えばそうではなく。
ケイトという最強の矛である彼女曰くには、あくまでも計画していたのは『
そこに恩義を感じたのか、感謝の意を伝えたいと言われてここに呼ばれたのがつい先日の出来事で、二人の主であるケンジも連れてこられた……彼女たちの
『……ったく。こういうのにいちいち俺が出る必要あるか? この前の戦闘で消耗した分の武器なりの整備だってまだ残ってるんだぞ。ケイトのグローブだって壊れてるし』
「………………………………………………ja。………………………………………そこに関しては謝る。………………ごめんね、チーフ」
『お前が壊すことは珍しくも何でもねぇから怒ってねぇよ、ケイト。ただ壊すことだけは得意中の得意なお前が今の今まで壊さなかったってことに驚いてるってだけだ。』
「……………………へへ。……………………褒められちゃった」
『褒めてねぇよ』
ケンジはケンジなりに皮肉を込めて言ったつもりだったのだが、ケイトにはそれは伝わらなかったらしく彼女にしては珍しく嬉しそうに微笑を浮かべていた。
それで、とケンジは一旦言葉を区切る。
『俺が居るのはなんでだ?』
「それはですね、マスター」
レオナが説明しようとした時、そのタイミングを見計らってか勢いよく扉が開かれた。
「何を隠そう!!!! この私、セシル・リシュエントが頼んだからだ!!!!」
開かれた扉にいたのは騎士には程遠いが王という印としては目立つ格好をした女性がいた。……女性と言っても少女と呼んだ方が良いかもしれないが。
ちらりと少女の腰に挿してある装飾がやけに目立つ鞘をケンジは見た。
……ああ、コイツもか。
言葉を発することなく胸中でケンジは呟いたが、彼がどのような気持ちでいるのかを察したレオナは頭に手を置くと、話題を変える様に言葉を続けた。
「……ということです、マスター」
で。
「姫様。まだそちらの支度が整ったという連絡は受けてはおりませんが。如何様か、御聞きしても?」
少し怒気を含んだ言い方でレオナは、雰囲気位察しろよ、察すること位できるだろ? できないのか? おぉ? と言葉の裏で言っていたのだが、あえて無視したのかは分からないが、彼女の言葉には返答はせずに、ケンジの外見を見る様に周りを回り始めた。
「ほう、ほう。ほう? かの伝説と呼ばれた『スパルタン』がどの様なモノかと気になって来たのだが。……ハッ。……まさか、この程度とはな」
彼女がそう言った途端に、控室の温度が下がった……とケンジは思った。上がったとは言っても身体が金属で覆われているために分からないのだが。
ゆらりと身体を揺らす様にレオナは立つ。……実際には彼女の身体は全くと言っていいほど揺れてはいなかったのだが、ケンジにはそう見えた。
「ほぅ? ……姫様、貴女は今、このお方の装備を見て、この程度、と申されましたか……?」
「うん? あぁ、レオナ殿か。あぁ、言ったと……ヒッ!」
言ったとも、と彼女は言うことも出来ずに悲鳴を上げた。
ゆらりと身体を揺らしながら、暗いフードの奥から碧い瞳が睨みつけてくる。その様に見られ、恐怖を感じない者は何処に居ようか。
否。
その答えは否である。
その様に睨まれて恐怖を覚えぬ人物は何処にも存在しない。
現にレオナの正面に立つこの少女こそがその証明であった。
「……一応、ではありますが、言わせてもらいますよ、姫様。貴女が言われたその程度の武装で我が主たるこのお方は『
「なっ、なん…………だと…………!? …………今のは本当か、将軍!?」
レオナの言葉が信じられないという様に彼女は付き従う様に来たであろう騎士らしく甲冑を身に纏った姿の老騎士に問いを投げかけた。
否定してほしかったであろう、彼女の願いとは裏腹に老騎士は少女の言葉に首を横に振った。
「いいえ、姫様。誠に遺憾ではありますが、レオナ殿が申されたことは事実。そのお方が我々、『ヒューマン』をお守りしてくださったのです」
「そんな…………」
老騎士の言葉に項垂れる少女。
その少女とは全く違ってにこやかに笑顔を見せると、老騎士はケンジに握手を求める様に片手を差し出しながら近付いてきた。
「初めまして。私、この『リシュエント帝国』の『騎士団長』をしております、カイ・ミハヤと申します。」
『……………………あぁ、こりゃどうも』
ぺこりと頭を下げながらケンジは差し出された老騎士の手を握った。すると、当然のことながら老騎士も握り返して来るのだが…………。
「……………………ふむ?」
何かに疑問を感じたのか何かを考える様な呟きが耳に届くのだが、ケンジとしては、早く離してくれねぇかなこの人、と苛立ちに近いモノを感じていた。すると、そんな彼に助け舟を出すかの様に今まで動かなかったケイトがケンジの背後に回って静かに耳打ちをするような声で言った。
「…………チーフ。…………自己紹介」
『…………………………………………は? ………………………………………なんで?』
静かに言ってくるケイトにケンジも同じような静かな声で訊き返した。その会話も静かなモノとは言えども、ケンジの手を握っている老騎士には筒抜けであろうが………。
「……将軍は、チーフを知らない。……チーフも将軍を知らない。……だからこその自己紹介」
『………………………………………………しない限りはずっと握ったままだってか。』
「……………………………………ja。………………………………………それが
やられたら返す、それが彼らのやり方だ、とケイトの指摘を受け、ケンジは改めて覚悟した。郷に入れば、郷に従え、とは言うが人との交流はケンジにとっては難題だ。出来れば、レオナかケイトに代わりを任せたいところであったが、代理を任すことは出来ないだろう。ケンジは嫌だなぁ、とそう思いながら口を開いた。
『………………………………………………
「うん?」
名前ではなく、彼ら、スパルタンの略称であるシエラという言葉を聞いて老騎士は疑問する声を出す。だが、ケンジは言い直すことはせずにその名を言った。
『………………………………………………
「ふむ、シエラ110と言うのですか。………………………では、シエラ殿とお呼びしても構いませんかな?」
『………………………………………………問題ない』
分かりました、と老騎士は再びにこやかに笑うとケンジの手を離したのだった。その老騎士の動きにレオナとケイトの二人はホッと静かに胸を撫でおろした。もし、老騎士がケンジを己の名を語れぬ不届き者めぃ!!! 成敗してくれようぞ!!! などと剣を抜き、ケンジを斬りつけたのであれば、手加減などはせずに城ごと打ち壊しているところであったからだ。
そうなっていたかもしれないことを老騎士は知っていたかは二人には分からなかったことではあったが。
「して、シエラ殿。我々、『帝国騎士団』としては『バイオス』達が立てた計画を見事打ち破って下さったこと、我々を助けて下さったこと。この二つに対し、感謝の意を表したいのですが……」
如何ですかな?
老騎士は笑顔のまま、ケンジにそう訊いてくる。
礼をしたいという人間の提案を蹴ろうとする者はいないだろうと思って出された言葉であることは老騎士が笑みを絶やさずにケンジを見ていることから分かることではあるが……。
ケンジとしてはそんな提案などクソ食らえ、と言えるモノだった。
現状、『バイオス』は『エレメンタリオ』と手を組んでいる。そして、『エレメンタリオ』は『
とすれば、『
そして、『スパルタン』がいない今の『
ケンジとしては、装備のほとんどがない現状より、出来れば手数を揃えたほぼ完全の状態で迎え撃ちたいと思っていた。
いくらケンジのレベルが四桁であったとしても激戦になることは避けられないだろうと予測していたからだった。
『スパルタン』と尊敬と畏怖を含めそう呼ばれた『プレイヤー』、その『プレイヤー』の中でも誰も勝てない最強軍団と恐れられ『旅団』と呼んでいた七人の集団。その七人であったとしても『バイオス』との戦闘で誰も死ななかったわけではない。何人かは
なので、ケンジとしてはとっとと『
そう思い、ちらりとレオナとケイトの二人の顔を見た。
二人は何も言わずにただケンジの顔を静かに見返すのみ。
………………………………………俺に全てを任す…………………ってか。
難儀なもんだ。
そう思いながら、ケンジは老騎士に返事をした。
『………………………………………………分かった』
彼の敬語もないそのままの言葉を聞くと、老騎士は更に笑みを深めた。
「おお!!! そうですか!!!! では、すぐに!!! ええ、すぐに執り行いましょう!!! 大丈夫です!! 式の支度はもうできております故!!!」
ささ、どうぞこちらへ!!!!
とケンジたち三人を案内するように部屋を出て行く。
「…………………………………………………………………………………………えっ。お、おい、将軍。私は、私はどうすればいいのだ……………………?」
ただ一人、自身よりも立場が上のはずのセシルをその場に残して。
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