第17話

一週間も経ったころ。食事がまともにできなくなってから4日が過ぎようとしていた。

凛はそろそろ限界だと悟ってきていた。もう薬を飲むしかない。この自分の症状は何だろうとネットで調べたら自律神経が乱れていることからくる症状だと分かった。


それなら、薬を断てる条件はまだ揃っていない。薬を飲まなければ自律神経が乱れてしまうということだ。鬱とは違う、神経の問題になってきていたことに気付いた。


命の危険を感じた凛は病院を受診し、薬を飲むことを医師に告げる決意をした。また毎日薬を飲む生活に逆戻りだ。これでは誠と会えないかもしれない。こんな自分では誠に愛してもらえないかもしれない。誠との将来は明るいものだけで作りたかったのに。


そんな罪悪感を抱えながら、薬を飲んで体調が回復するのを待った。

誠には薬を飲むねとツイートしたら、3の返事が返ってきていた。

ごめんねと思いながら、また誠からの返事に支えられて凛は毎日を過ごしていると実感することになった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る