十五少年少女異世界冒険記

草野猫彦

第1話 魔法使い、放課後に転移する

 それは、ごく普通の日常だった。

「んあ~、めんどい」

 放課後の教室、目の前のプリントをつらつらと眺め、黒沢光次郎は呻く。

 すると素早くその頭を、赤木美幸がハリセンではたく。

「しっかりしなさい。あんたはやれば出来るんだから」

「つまりそれは、やらなきゃ出来ないってこと。やるきナッシングなおいらにゃ出来ないってことなんだよ」

 再びのハリセン攻撃を、光次郎は寸分の見切りでかわす。かわされた美幸のほうは、ほろほろと泣くまねをしながら呻く。

「勘弁してよ~、せっかく稽古のない放課後だってのに、なんであんたの勉強見なきゃいけないのさ~」

 美幸はそう嘆くが、なんだかんだ言って面倒を見てくれる。それは幼馴染で従兄でもあるという以外に、正反対なようでいてなんとなくウマが合うということもあるのだ。



 教室の中にはまだ十数人の生徒が残っている。大半はただお喋りを楽しんでいるだけだが、中には光次郎のようにせっせと課題をこなしているものもいる。これは彼らが勤勉だからというわけでなく、その反対。補修のプリント課題であるのだ。

「あんたって本当に、お兄さんには似てないわね」

「そりゃあ、あっちは天才だからな~」

「そうでもないでしょ。頭の出来と性格以外は、いい勝負だと思うけど?」

「……うん、そうですね」

 頭の出来の違いは仕方ない。むしろ性格の違いか。

 ハリセンでぺしぺし叩かれながら、光次郎は同意する。実際、運動神経なら互角だろう。光次郎が17歳で、兄が26歳という年齢差を考えても、同じぐらいの年齢だった時は同じぐらいの実力だったと言われる。

 兄が一族の中でも最も優れた天才と言われているのだから、光次郎もそれなりの実力はあるのだ。ただこの男、基本的に面倒くさがりなのである。

 頭脳の方も本当に実力がなければ、そもそも美幸と同じ学校には進学できていない。ただ、彼はその後が極端だった。試験の点数でも、赤点ギリギリの見極めが上手い。この補修プリントは、出席日数の問題で早めに出されたものだ。



「お。解けた。ユキ、じゃあ次を――」

 そう言いかけた瞬間、光次郎は立ち上がり、周囲を見回す。その目はそれまでと違って、猛禽のような鋭さになっている。

「何?」

 と問いかけた美幸も、次の瞬間気が付いた。

 教室の窓は、全て閉められている。前後にある入り口もだ。

 鍵がかけられたわけではない。ただ、閉ざされた空間になっただけ。

「やばい」

 何が、とは言わない。だが光次郎の直感が告げている。ここから逃げるべきだと。

 だが同時に、もはや間に合わないとも分かっている。



 次の瞬間、教室が闇に近い紫の光に満たされた。

「何だ!」「キャー!」「へ?」

 混乱の中、光次郎は自分の影の中へ手を突っ込んだ。美幸もそれを見て同じようにしている。

 光次郎の手の中には黒鞘の刀。美幸の手にも、朱鞘の刀。

 突然に現れたそれを気にするような余裕のある面々はいない。



 教室の床に、魔方陣が現れる。白く発光し、室内を満たす。

(転移か!?)

 咄嗟に光次郎は空いた手で美幸を掴む。美幸も握り返してくる。

(破壊は…間に合わない!?)

 光次郎が出来たのは、自分と美幸の周囲を簡易な魔力障壁で包むだけ。

 次の瞬間には、教室内の人間全てが、この世界から消えていた。







 それは転移ではなかった。少なくとも光次郎の知る転移とは。

 発光する緑色の空間を、自分たちはものすごい勢いで通り抜けていく。その途中で、害意のないものが肉体を、頭を通り抜けていく。

 美幸との手は離さない。見れば、周囲の生徒たちも、同じ空間にいる。

 ガツンと勢い良く、何かが頭の中に入ってきた。

(これは……知識か?)

 言語が、頭に染み付く。

 そして、さらに巨大な力の塊が、体内を駆け巡る。

 これに似た感覚を、光次郎は知っている。

 父や兄から受け継いだ力。それをも上回る何か。

 これは魔法ではない。少なくとも光次郎の知る魔法では。



 やがて、緑色の空間から、一行は弾き飛ばされる。

 一瞬目にしたのは、緑の大地と青い海を持つ惑星。

 だがそれが地球であるかどうかを確認する前に、光次郎たちはその惑星に引き寄せられる。

 光速にも近い速度だろう。このままでは、衝突して跡形もなく消滅する。

 光次郎は衝撃に備えたが、思っていたそれはやってこなかった。

 物質を透過し、足の裏が床を踏む。



「痛~」

 頭痛に悩まされながらも、光次郎は周囲に目を向ける。

 足元には魔方陣。周囲にはかがり火。そして杖を持った何人もの人間。

「おお……」「成功だ……」「やった……」

 杖を持った人間たちが呟く。それは日本語ではなかったが、なぜか光次郎には理解出来た。

「ジロ」

 光次郎をそう呼ぶのは美幸だけだ。隣には片膝をついた美幸がいる。そして二人の背後には、十三人の生徒が横たわっている。

「転移魔法だ。しかし、普通の転移魔法とは違う」

 光次郎の分析に、美幸も頷く。見た限り、生徒たちの命に別状はない。あの衝撃に耐えて気を失わなかったのが二人だけなのだろう。

「しかし参ったな。刀以外の装備が持って来れなかった」

「私も、普段身に着けている護符ぐらい」

 さて、どうするか。とりあえず二人は刀をそっと、自分の影に沈めた。

 立ち上がった光次郎は祭壇のように高くなった場所から、正面に立つ少女を見下ろした。



 全身真っ白の、シンプルな衣装。金色の髪を腰まで伸ばした、東欧系の顔立ちをしている。まず美少女と言っていいだろう。光次郎の美醜の判断は的確だ。

「お待ちして――」

「あ~、ちょっと待った」

 言いかけた少女の言葉を、光次郎は遮る。

「ちょっと他の人間も起こすから、それから説明してよ」

「は、はい」

 美幸と手分けして、気絶したクラスメイトを起こしていく。だいたいは肩を揺さぶる程度で起き上がるが、しぶとく眠り続ける男子生徒には、容赦なく蹴りを入れる光次郎である。

 やがて数分の後、全員が目を覚ます。そして訪れるパニック。

「なんなのよ~」「あ、電波入ってない」「もしかして……誘拐?」

「は~いはい、落ち着いて~」

 パンパンと手を叩き、光次郎が注目を集める。

「今からこの人が説明をしてくれるみたいだから、静かに聴くように」

「説明って……」

 まだぼやくクラスメイトに、光次郎は目を向ける。普段は授業をサボることが多い光次郎は、ちょっと不良と思われていたりする。なのでその視線はちょっと怖い。

 静かになったクラスメイトに背を向けて、光次郎は少女に向き直る。

「というわけで、説明お願いします」

「は、はい」

 少女はコホンと咳払いをした後、用意していた台詞を述べた。







「お待ちしておりました。勇者の皆様方。どうかこの国を、世界をお救いください」







 そう言って深々とお辞儀をする。見れば周囲を囲む杖を持った魔法使いっぽい者たちも、少女に倣って頭を下げている。

 わずかな間があった。そしてざわめきが、後ろから上がる。

「これは、あれだな」「そ、そうだな、あれだな」「あ、あれって、もしかして」

 光次郎の背後では、ある意味空気を読んだ男子生徒が顔を見合わせている。その中の一人が叫んだ。

「異世界召喚物語キター!!!」

 あまりにも的確に真実をついたその生徒の絶叫に、思わず少女はたじろぐ。

「ああ、やっぱりね……」

 光次郎は片手で顔を覆い、美幸は半笑いの表情になった。







 異世界召喚、もしくは異世界転移というジャンルの物語がある。

 たいていは平凡な少年が異世界に転移して、神様からもらったチートな能力で無双すると言う物語である。

 美幸もその存在は知っていたし、光次郎は友人に勧められて何作か読んだこともある。たいがいはしょーもないものだったが。

 自分たちはどうやらその主人公になってしまったらしい、と。

 生徒の間ではその認識が広まっていく。

「あ、あの、勇者様方……」

 おずおずと声をかける少女だが、興奮している――主に男子生徒の耳には入らないし、女子生徒は「電波入らないし~」と今更なことを言っている。

「お~い、結城、委員長」

 光次郎の呼びかけにメガネの少年が歩み寄る。

「お前さ、一応代表になって話聞いてくれ」

「僕が?」

「代表者が必要だろう? それならやっぱ委員長だろ?」

 肩を組んで促す。結城は狼狽しながらも頷いて、少女の正面に立った。



 その間に光次郎はこっそり美幸に近づいて、現状を確認する。

「ここって……地球じゃないよな?」

「……多分。異世界と言うか、異なる惑星ね」

 あの、惑星に引かれる映像を美幸も見ていたらしい。おそらく他の生徒は見ていないだろう。

 そして光次郎が重視したのは、途中の空間で体の中に入ってきた正体不明の力だ。

「お前、力がアップしてないか?」

「うん。あんたも?」

 それは肉体の能力が向上しているというだけでなく、何か今までとは異質の力を身につけたということでもある。何より、魔力が違う。

「ステータス! おお! 開いた!」

 後ろで興奮している男子生徒が、中空を見ながら歓声を上げている。

(ステータス?)

 光次郎が頭の中でその単語を呟いた瞬間。

 目の前に――否、視野の中に、自らの能力が数値化されていた。

 生命力(HP)魔力(MP)体力(SP)などという能力値と共に、おそらく持っている技能をレベル化したものだろう。剣術や魔力感知、分析など、様々な技能にレベルが付いている。

(これは、本気でゲームみたいな世界だな)

 無数に流れていく技能の中に、光次郎は異質なものを見つけた。

(隠蔽? 偽装?)

 これは使えるんじゃないか? と光次郎は思った。

「ユキ、お前のステータスの技能欄に、隠蔽と偽装ってないか?」

「ステータス……? あ、これね。……あるわね」

「それで自分の能力を、周りに合わせとけ。とりあえずな」

「分かった」



 光次郎と美幸がそんな密談をしている間に、少女が結城に説明を行っている。

 まずここは、ネアースと呼ばれる世界。竜牙大陸南端部にあるアセロア王国という国。

 そして今この南端部の諸国は、魔王率いる魔族軍の脅威に晒されているという。

 この窮状を打破するため、建国の時代から伝わる封印された勇者召喚の儀式を行ったところ、この15人が召喚されたということだった。

「そんなのより、電波入んないし~」

 スマホを持って振り回す女子がいれば、お互いのステータスを語り合う男子もいる。呆然と虚脱している生徒もいるが、むしろそれは少数だ。

 精神的にタフというか頭が鈍いというか、この異常な状態に適応している。

 あるいはあの緑色の空間で得た知識が、無理やりこの世界に適応させているのかもしれない。

「その……僕たちは元の世界に帰れるんですか?」

 肝心なことを結城が尋ねた。もちろんそれは非常に重要なことで、騒いでいた生徒も水を打ったように静かになる。

「はい、魔王が滅ぼされたあかつきには、神々の力をもって元の世界に戻されると伝えられています。もちろん、この世界に残っていただくことも可能です」

(嘘を言っているつもりはないな)

 光次郎にはそれが分かる。心底信じているか、信じさせられているか、目の前の少女に悪意はない。

 そう、悪意を自覚していない。







 いきなり元の世界から召喚という名の拉致を行い、恐ろしい魔族とやらと戦わせる、悪意を自覚していない。もしくは、悪意を自覚する余裕もないのか。

 支配者階級特有の傲慢さだ。

「その、神様たちに直接助けてもらうことは出来ないんですか?」

 結城が的確な質問を投げかける。それに対して少女は俯いて答える。

「神々はかつて神話時代の戦いによってほとんどが封印されています。まして魔族の力が強まった今は、その御力を存分には振るわれないのです」

(これは……嘘でもないが本当でもない、か)

 前半部分は本当だった。だが後半が怪しい。

 光次郎はさっきから、少女の言葉の真偽を確かめている。

 それは魔法の力。この世界に召喚される以前から持っていた、魔法だ。



「とりあえず話は分かったけどさ~、それで俺たちに何のメリットがあるわけ?」

 その言葉を発したのは光次郎と同じように課題のプリントをやっていた男子生徒。落ちこぼれて非行に走った、所謂不良である。名は、今泉という。

「メリットとは?」

「世の中ギブアンドテイクでしょ? 俺たちを戦わせるってんなら、なんかご褒美がないとやってらんないのよ」

 ああ、こいつは馬鹿だ。光次郎は思った。

 どちらが優位にあるか、今はまだ慎重に考えるべきだ。だが、ちょうどよくもある。

 目の前の少女、彼女のステータスを、光次郎は見抜いている。それでいてどう反応するかで、こちらの対応も決まってくるだろう。

「何か対価を得たいと? それならば王国は全てをあなたたちに差し出すでしょう。魔族に蹂躙されれば、私たちは全てを失うのですから」

 決然とした少女の答えに、今泉はあっさりと狼狽する。少女には威厳がある。清冽な気が彼女を覆っている。

 それも当然だろう。光次郎の目には、彼女のステータスが映っている。

 少し手間がかかったが、自分のステータスを見る術式の応用で、他者のステータスも見れた。おそらく他には美幸ぐらいしか出来ないだろうが。

 彼女はアセロア王国第三王女という身分と、聖女という称号を持っている。

 加えてレベルは40もある。クラスの生徒の平均が30程度だから、これは充分に高い。



「あのさ、いいかな」

 とりあえず訊きたいことは色々あるが、まず最初にすべきことをしていない。

 光次郎は進み出ると、少女ににっこり微笑んだ。

「私の名前は光次郎、呼びにくければ、ジロと呼んでください」

 紳士的に、片手を胸に当て、どこか貴族っぽく挨拶をする光次郎。

 そこで少女も、名乗りを挙げていないことに気付いた。

「申し遅れました。私は神殿に仕える巫女、シーラと申します」

 再び深々と頭を垂れる少女に、また名乗り出る者がいる。

「あたしは美幸、ユキって呼んでちょうだい」

 挨拶は人間関係の基本である。しかしそれにしても、少女は自分の名前を全ては言っていない。

 シーラ・エド・アセロア。それが少女のフルネームである。ステータスにある職業は『王女』と『巫女』の二つ。巫女であるなら、世俗の権力とは違って、ただ名前だけを名乗るのかもしれない。

「あの、今すぐ帰してもらうことは出来ないのかな?」

 男子生徒がもっともな問いを投げかけ、それに対してシーラはまた頭を下げた。

「申し訳ありません。私たちに伝わっているのは召喚の儀式だけで、送還の魔法は分からないのです」

「そ、そんな……。アニメと雑誌のチェックが……」

 崩れ落ちる男子生徒に、光次郎は呆れた視線を向けた。心配するのそこかよ、と。



「それより、電波入らないし~」

 相変わらずスマホをいじっている女子生徒がいるが、それはもう放っておこう。

「つまるところ、その魔王を倒さない限り、元の世界には戻れないと、そういうことですか?」

 結城が改めて確認すると、シーラは申し訳なさそうに頷いた。

「分かりました。少し仲間内で相談しますので、待っていただけますか?」

 委員長らしさを発揮して、結城が15人を集める。まだ呆然としている生徒も、その輪の中に入る。



「聞いていた通り、僕たちはその魔王というのを倒さない限り、地球へは戻れないらしい」

「あの巫女さんの言うとおりならな」

 光次郎が念を押す。

 召喚する魔法があるなら、送還する魔法もあるはずだ。だがそれは、伝わっていないらしい。一方通行というのは怪しい。

「そりゃあもう、冒険するっきゃないでしょ! 幸いにも王国のバックアップもあるらしいし!」

「でも、危険じゃないの?」

「危険だろうけど、レベルを上げたら危険性は下がると思うよ」

 先ほどからステータスを確認していた男子がそう言う。

「ステータス?」

「うん、念じてみたら自分のステータスが見れるんだ。レベルの他にも体力とか筋力とか。技能、祝福、職業、称号ってのもあるね」

 その言葉を聞いて、それまで呆然としていた生徒も自分のステータスを確認する。

「あたしレベル29だ」「僕は31だね」「ちょうど30だ」

「俺が一番高いのか? 35だな」

 今泉がちょっと得意げに言う。それに対抗したか、美幸は控えめな数字を出した。

「あたし、49だ」

 注目を集めてから、美幸はその他の技能も、偽装と隠蔽をした上で告げていく。

「技能は剣術レベル3、暗黒魔法レベル2、火魔法レベル2、他にも細かいのはあるけど、祝福が……闇の加護」



 おお、と周囲の魔法使いから歓声が上がる。どうやら控えめのこの申告でも、相当強いことは確かだ。光次郎の見る限り、周囲の魔法使いはレベルの高いものでも50台前半なのだから。

「なんか暗黒魔法って悪役っぽいんだけど」

 肩をすくめる美幸に、シーラは首を振る。

「いえ、暗黒魔法自体は禁忌ではありません。神話の時代、傲慢なる光の神を滅ぼしたのも、暗黒竜バルスと伝えられています」

 なるほど、と一同が頷いたところで、最後に申告が残された光次郎に視線が向かう。

「レベルは45。剣術が3に、暗黒魔法が2、他にいろいろあって、祝福が切断。物質ならなんでも切断出来るらしいな」

 そして全員の称号には『異世界よりの勇者』とある。光次郎も美幸も、これは皆と合わせるために隠していなかった。

「二人だけ妙に高いじゃん」

 友人に尋ねられると、光次郎はあっさりと言う。

「剣術道場に通ってるから、そのあたりが関係してるんじゃないか?」

「そういや、部活の連中はいないのか……」

 ホームルームの終わりと共に、部活に参加している連中は教室を出ている。ここにいる15人は、例外もいるが基本的に帰宅部だ。

「あ、でも俺、剣術レベル持ってるな。1だけど」

「体育でやってたからじゃね?」

「あ、俺も体術って持ってる。中学で柔道やってたからかな?」



「まあ、その辺りはあちらに聞こうや」

 光次郎がシーラの方を見ると、じっとこちらの様子を窺っていたのが分かる。

「ええと、シーラさん」

 代表として結城が向かうと、肩の力が抜けるのが分かった。

「とりあえず、もう少し詳しい話を聞きたいと思いますので……場所を変えませんか?」

 この部屋は明らかに薄暗い。いつまでも居続けるには精神衛生上良くないだろう。

「かしこまりました。では、こちらへ」

 シーラが一行を案内するのは、一つしかない扉の向こう。

「陛下もお待ちしていますので」

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