第11話 思い出をネタにするまで。
「引っ越してみる?」
「そんなの嫌だよぁ」
オレは北町に提案した。小説投稿サイト『カキコム』今ふたりが投稿してるサイトだ。
ここに北町が投稿している小説が『1話、1話』が長すぎるんじゃない?問題が発生している。
オレ個人としては1話は大体長くても3000文字までと考えている。理由は『サックリ』読めるから。
そんなわけで1話を約2500文字にしょうとしているのだが既に80話越えの話を2500文字にするには160話になってしまい読者さんに混乱を与える。
そんなわけで考えたのが『改訂版』を同じく小説投稿サイト『
『そんなの嫌だよぁ』
そんな反応だ。なんで反応がこんなに悪いんだ?いつもなら『それいいかもぉ』なんだが…あっ『塗ろう系』の話してない。
オレが引越しすると思ってるよね。
「―ごめん、京子」
オレは提案の経緯を説明した。
今からの小説投稿サイト『カキコム』を全話修正するのは混乱させるだけ。でも、読みやすくして内容で勝負してみたい。
それならいっそ『改訂版』として小説投稿サイト『
ちなみに『塗ろう系』はもともとはイラスト投稿サイトだった。その名残で『塗ろう』なのだ。
そんな経緯もあるので小説の表紙や挿絵が出来るという特典もある。まぁ、イラストに関してはスクロールが増えるので賛否両論だが。
「―そんな訳でお引越しは『京子の小説』の話しでオレが引越しするんじゃない」
「ぶ――ぅ!」
「あのぉ、京ちゃん?」
「わざとやろ?わさどそんな言い方したんやろ?それで私がどんな反応するか見てたんやろ?試したんやろ?アホやろ、ホンマにもう」
あっダメだ。関西弁属性に入った。北町が関西弁属性出すのは、感情が高ぶってるか、怒ってる時。
「あんなぁ、付き合ってすぐ引っ越すっていきなり、遠距離言われて何とも思わへんと思うんや?腹立つわ」
どうしょ、完全に北町を怒らせてしまった。
そんなつもりないけど、いや実はどんな反応か見たかった、ここまで怒るとは。困った。謝らないと―
「へへへっ、うそやでぇ?」
「えっ…」
「だから、うそ。でも亮介くんが悪いんだからねぇ。」
オレは固まった。えっ今の嘘なの?北町の演技?マジ?
「でも、ちょっと試したよね、私がどんな反応するか、違う?私的には亮介くんの反応で『好かれてる』のわかったから、いいよぉ」
確かにそうだ、好かれてるか反応見たかった。頭が真っ白で反応見る余裕なし。ただびっくりしただけ。
「今の『カレシ』が試そうとして逆に『カノジョ』に試されるみたいなの使えるよね、ネタ的に。覚えとこ」
スマホ画面に満足そうな笑み。それはいいけど、ちょっと、待て。『覚えとこ』だ。ネタは覚えていてもすぐ消える。
「亮介くん、どうかした?」
「京子、ネタは書き留めないと、だよ!」
オレは握りこぶしを作ってスマホ画面に力説した。
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