05 ENDmarker2. 恋の終わり、聖夜

 いつもと同じ、クリスマス。


 街の灯り。ネオン。星空は見えない。


 雪が降ってきた。


 彼は、いない。

 それだけが、事実だった。


 今日もまた、日常を生きる。

 彼のことを思い出しながら。忘れないように、いつも考えながら。


 左手の薬指。指輪。さわってたしかめる。


 恋は、終わった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る