卍マン文雄の【妹のパンツを履いてきたら今日が健康診断だった件】
むらもんた
第1話
押忍ッ! 私の名前は
今日は妹のちょっとエッチなTフロント&Tバックの御パンティーを履いて会社に出社した!
ん? 変わった名前ですね? まぁそう言うのも無理はないがこの名前は本名である!
代々、ジュ卍神社の神主をしている我が卍家。その次期当主が私、マン文雄なのである!
にしてもこれはちょっと困ったなぁ……。
「次の方、どうぞ」
今日が健康診断だってこと、すっかり忘れていた!
確かズボンも脱がなきゃいけなかった気が……。
私は呼ばれるがまま、診察室に足を踏み入れる。
「卍マン、文雄さん。変わった名前ですね」
「あ、いえ、卍、マン文雄です」
「あ! ごめんなさい!」
黒髪ロングのエロティカルメガネ女医が顔を赤くしているッ!
押忍ッ! そんな顔されたらTフロントからあいつが火を噴きます!
「いいんです。よく間違われるので」
「本当にごめんなさいね。それじゃあ早速診断を始めます。上の服をあげてください」
はうあ! 妹の御パンティー様に気を取られていて忘れていたが、そういえば今日は妹の御ブラジャーまでつけてきてしまっているではないか!
「えっと……それは絶対ですか?」
「健康診断ですからね。絶対です。まぁ、上半身を見られたら死ぬ! って言うなら仕方ありませんが、安心してください。私だって医者の端くれです。少しくらいメタボっているくらいどうも思わないですわ」
押忍ッ! 間違いなく社会的に死にますッ!
あっ……でも、医者だからもしかしたらこういうのにも慣れてるかもしれないな!
「絶対……どうも思いませんか?」
「えぇ。神に誓いますよ」
「じゃあ……」
押忍ッ! ゆっくり上着をあげてみるっす!
「ヒッ!?」
おぉ神よ。先生が思わず、目を背けているぞ!
誓いはどこにいった!
「マン文雄さん……これは一体……」
「押忍ッ! 今日は朝の占いで妹のブラジャーをつけると恋愛運があがるって書いてあったっす! 運命の出会いがあるかもって!」
押忍ッ! なんとかこれで乗り切りたいっす!
「あらそう……占いなら仕方ないですね……じゃあ診察を続けます。ブラジャーを外してください」
「押忍ッ!」
背中のホックに手を伸ばしてっと……あれ!?
「すみません……手が届かないのでホックを外してもらえますか?」
「あら……わかりました。じゃあ今外しますね」
押忍ッ! エロティカルメガネ女医の胸元が思いっきりチラパイしているっす!
ファイヤッ!
「ヒッ!?」
押忍ッ! 先生がまた悲鳴をあげましたよ神様!
「なんでニプレスしてるんですか……」
押忍ッ! 敏感だからです!
安心してください! これは自前です!
「押忍ッ! コンプライアンス的なやつです!」
「そうですか……」
胸に聴診器を当てられ心音を聞かれる。そしたら今度はくるりと回って背中からも。
押忍ッ! 押忍ッ! 押忍ッ!
「異常なしですね。じゃあ下も脱いでください」
「押忍ッ……。 下って……やっぱり脱がなきゃいけませんよね?」
「基本パンイチですからね」
「絶対ですか……?」
「健康診断ですからね。絶対です。まぁ、下半身を見られたら死ぬ! って言うなら仕方ありませんが、安心してください。私だって医者の端くれです。少しくらいもも毛が濃くたってどうも思わないですわ」
押忍ッ! 先生はこう言っているがさっきの件もある。流石にTフロント&Tバックの妹パンツはヤバイッ!
断固拒否である!
「信用できません! だって先生さっき私のブラジャー姿やニプレス姿を見て、ひいていたじゃないですか!」
「そんなことはないわ! ちょっとビックリしてしまっただけです……」
「私の実家は代々神主の家系です。先程先生が誓った神様も怒っていますよ!」
「そ、そんな……。じゃあどうしたら信用してくれるの?」
押忍ッ! これならなんとか脱がなくていいはずだ!
「等価交換です。先生のパンツも見せてください! それができないなら、私も脱ぎません!」
「えっ!? えっと……うーんと……分かりました。いっせーのーで! で脱ぎましょう」
押忍ッ? マジ卍!
「卍ですか?」
「マジです」
「では……」
「「いっせーのーで」」
押忍ッ! ………………押忍ッ!?
「「えっ!?」」
私は妹のTフロント&Tバックの御パンティー。
先生は白のブリーフ。
「占いで今日は弟の白ブリーフを履くと恋愛運が上がって運命の出会いがあるって言ってたから……。卍さんのそれは?」
「押忍ッ! 自分は趣味で妹の御パンティーを履いているんです!」
この後の展開は私の口からは言えません!
ただ……神様っているんだなぁ。
押忍ッ!
卍マン文雄の【妹のパンツを履いてきたら今日が健康診断だった件】 むらもんた @muramonta
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