覆面

真剣に考え込んでいたその時,


「ッッ____!?!???」


頭が急激に痛くなった。

頭が...割れそうだ......


「ッ!兄さん!!!」


次の瞬間,俺の意識はぷつんと途切れた。





「...ッッ申し訳ございませんっ!!我が主!」


静かな部屋に,誰かが謝る声が木霊する。

声の主は顔が青ざめ震えていた。


「......そうか,あの双子を逃がしてしまったのか。」


低く,恐ろしい声で発言する者。

どこかで聞いた声。


覆面ヒーロー......??


「大丈夫だ。弟の方は充電しなければ動きが制限される。兄の方はいつでもハッキングでこちらが乗っとれる......今,そこから見ているのだろう?」


ぎろっとこちらを見る。

かっこよく見えるであろう覆面は,恐ろしく見えた。

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