シリアルナンバー
敵役......
覆面ヒーローに倒された敵たちの事を調べてみると,皆,自我がなくシリアルナンバーのようなものが体のどこかに記されていた。
ということは...俺達の体のどこかにもあるはずだ。
探してみると,全員の体から見つかった。
俺とブランは瞳。ルプルは舌。ロンジュは鎖骨。クレールは足にあった。
「...これ......ずっとありますね。」
「あいつらに捕まってから,気がついたらつけられていた...かな。」
「はぁ~...ボクたちはあいつの所有物じゃないっつーの!」
各々が愚痴る。覆面ヒーローは,俺達の人生を狂わせたことは確実だろう。
その番号は,俺達を縛り付けている気がした。
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