第3話

 円陣が、ぎりぎりまでせばまった。


「おいおい」


 前線指揮官。通信しなくても話せる距離。


「膠着だぞ。どうするんだ。全体指揮官が前に出るか?」


「いや。相手のアクションがあるはずだ」


 回りを見渡しながら、索敵を続ける。


「まだなんとか能力は五分五分ですけど、1歩間違えたら」


 後方支援。能力のスムーズな移行に注力している。


「耐えてくれ。必ず何かある」


 爆発。予備兵力のほう。


「うおお。わたし。私のところに殺到してきたっ」


「後方支援」


「はいはい。能力回しますね」


 ぎりぎりの膠着。


 相手の動き。


 何か、光った。


「そうか。そこか」


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