シナモンクッキーが焼けるまでに考えること
もものはな
プロローグ
たとえば一年前からやり直せるなら、県内でもトップクラスと言われている市内の男子校へ行けただろう。中学の先生たちにはおおいに期待されていたし、塾にも合格の太鼓判を押されていたからだ。
それがどうだ。俺はランクをひとつ落とした高校に進学しようとしている。中学二年の冬に母親の再婚話が浮上してやる気を失い成績が下降。目も当てられないくらいひどい状態から必死であがいてようやく勝ち取った及第点が、しょせん二番手でしかない高校なのだ。そして生まれ育った家には、新しい父親という家族が加わった。これが現実だ――。
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