新作品に投稿している第4話です 魔法を目の当たりにする
●新作品の続きですが、様子を見てこちらに投稿していきます。
本作品で語られなかった疑問の答えが出ていたりするので、是非読んで下さいますようよろしくお願いいたします。
●
「そういや最初にカードがどうのこうのって言っていたな。何ぞそれ?」
「カードですが、体に埋め込まれます。我々は全員埋め込まれており、ゆうしゃ様は異世界より姫様の召喚に応じて下さったので、所持成されてない様子。こちらで準備致しました。ゆうしゃ様にわかるよう、ゆうしゃ様の言語・ニホンゴなる言語で表示されておりますので、ご確認ください。あ、まだ駄目ですわ。こちらの石板にカードを置きますので、血を一滴頂戴致します。」
「は?埋め込むのに何で血がいるんだ?」
「まさか他人のカードを埋め込むわけにはまいりません。従って予め本人の血をカードに垂らす事により、本人と認識させます。」
「ま、まあそうならいいんだが、俺は何も持ってないぞ?」
「もうしばらくお待ちください。治療師が参りますので、治療師が参りましたら、こちらのナイフで指先を少し切っていただき、血をカードに垂らし、その後治療師の回復魔法で治療いたしますわ。」
お?魔法キター━━━━(゚∀゚)━━━━!!
あるんだ魔法!
流石異世界だぜ!
俺は興奮したが、その間に治療師はやってきた。
目の前で説明してくれている案内人は女だが、残念ながら治療師は男だったぜ!しかも壮年の。
「ゆうしゃ様、遅くなり申し訳ございませぬ。姫様の治療を行っておりました故、ご了承を。」
ああ、俺を召喚した女ね。超絶美女で姫様とか、なんか格差を感じるぜ!
だけど治療したのに何故来ない?
「召喚時の負荷が高く、今は寝ておられます。2~3日は起きる事はないかと思われます。」
さよですか。
「ではゆうしゃ様、治療師もお見えになられましたので、指を切って下さいまし。」
ふと思ったので、スマホを石板の上に置き、動画を撮影開始しておく。
カードが見えるようにし、俺はカメラに映る場所で指を切る。
ザクッ!
「い、いてええ!なんだこのナイフ、めちゃくちゃ切れるじゃねえか!思いっきり刺さっちまったぞ!」
軽く刃を当てたつもりが、結構指の先に刺さっちまった。
いてえ!さっさと血を滴し、治療してもらうか。
俺は血が滴る指をカードにかざす。するとカードに血が落ち、カードが光りだす。
暫くするとカードの輝きは消え、
「では、そのカードを手にして頂き、額にくっつけて下さい。」
俺は言われた通りにやってみるが、するとすぐにカードは消えてしまった。え?まじで消えた?これ身体に入り込んだのか?
俺はこの時大いなる間違いを犯していたのだが、後になってあの時何故カードの表示を確認しなかったんだ!と後々まで後悔する事になる。
「おお!中々に血が出ておりますな。では治療を開始いたします・・・・『セタイ クフイカ ヲ ガケ ノ ノモノコ』」
壮年のおじさんが何か言ったかと思うと、指の痛みは引き、血が止まる。
そして今度は、
「血で汚れてしまわれましたので、浄化をいたします・・・・『ケゾノリト ヲ レガケ ノ ノモノコ』」
すると血で染まった俺の指は、綺麗になった。
おお!マジすげえ!異世界ってとんでもねえな!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます