第571話 認識のずれの謎
スマホで撮影した動画と実際にこの耳で聞いた内容が違っている!
しかもその場にいた全員が同じ認識。
これは何かある。
脳が正しく認識できないような、何かそう言った力が働いているのでしょうか?
それともよくあるトリックアートみたいな、脳の認識をごまかすような何か。
僕はトリックアートはあまりよく分かりませんが、あれは視覚に対し行われているという認識なんですが、今回の認識のずれは視覚ではなく、聴覚です。
いわゆる【脳内変換】でしょうか?
【理解促進】【不都合な真実の消去】
と聞いた事があります。
カクテルパーティ効果だったかな?
視覚の方はおお凄い!
とか思いつつ、ネットでこれどう見ても違う色じゃないか!
とかどう見ても暗い色だよ?
でも日を改めると同じサイトの画像が明るく見えてたりして、あれ?どうなってんの?
と思った事もありますが、
聴覚の認識のずれに関しては、あまり音声を大きくしてパソコンを、ネットをしていなかったのでほとんど興味もなかったんです。
今になって悔やまれます。
しかし何かしらの認識をずらす何かが行われてる様子。
それもこの場に居る全員に同時に起こるので、何処かに仕掛けがあるのでしょうか?
僕はもう一度娘さんを調べる事にします。
「何かがおかしいです。今動画を見たと思いますが、実際に貴女から発せられた言葉を再生したのが今の動画です。つまり貴女がどう思っていようと、口から発した言葉を再生したので間違いがないんです。」
「でもおかしいです!私・・・・」
「紙に書いてもらっていいですか?どちらが真実か分かりません。そして申し訳ないですが、貴女の身体をもう一度調べます。」
「もう一度って・・・・私に何かしたのかしら?」
あれ?
あれ?覚えていない??
「このままではずっと悩み続ける事になりますよ。」
「わかったわ。その、痛くしないで・・・・私痛いの嫌なの。」
そう言いつつ何かを書き込んでいる様子。
うーん、読めない・・・・
その後ベッドに寝てもらいました。
今回も切り刻む可能性があるので、魔法で眠らせ、痛覚を遮断しました。
あと、何か可能性があるとしたら・・・・
振動でしょうか?
人の言葉は基本耳に情報が伝わりますが、例外というか別の方法があります。
骨伝導です。
もしかして特定の振動を利用し、何かしらの周波数というか振動を変化させ、聞く人の認識をずらしている可能性があります。
しかしここで問題があります。
僕達聞く側の認識がずれたのは何かしらのそう言った原因かもしれませんが、言葉を発した側の認識もずれているのがおかしいです。
いやそう言葉を発していたと思っても、周りの人と同じように聞こえた可能性もあり得る?
一応自分の感覚を研ぎ澄ませていきます。
もし何か違和感があれば、わかるように。あ、でもそれならばもう一度同じ言葉を発してもらった方が良かった?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます