第488話 久しぶりにザーラと・・・・

難民が落ち着くのを待って、一度アーダの所に向かいます。

難民の扱いを確認しないとね。

元々は王都に集まってたわけだから、それを常山領に無理やり連れていったわけで、その後の扱いはどうしたものかと思って。


そしてそれをアーダと相談しておこうかと。


・・・・

・・・

・・



アーダはアルノルトと打ち合わせ中だったので会えず、代わりと言っては何だけど、ザーラが手持ち無沙汰状態だったのか、僕を見つけ駆けよってきてくれます。


「順平!大好き♪」


いや、忙しいんだけど?


「難民の事で話がしたいんだけど、アーダとアルノルトは暫く無理かな?」


「・・・・久しぶりに会ったと思ったら、もうまったく!」


あれ?機嫌が悪い?


「どうしたんだ?ザーラらしくないじゃないか?」


ザーラは何だかモジモジしてるけど、あ、トイレに向かってた?悪い事をしたな。


「仕方ないわね。お姉さまはもうすぐ戻るから、それまで私が話を聞いてあげるわ。」


「え?いや、アーダが戻るまで・・・・って強い?ザーラ一寸待って?」


「さあ!いざ戦場寝室へ!」


いや待って、何かおかしい。戦場寝室って・・・・?


その後、僕がやってきたと聞かされたアーダが探しに来るまで、ザーラにたっぷりと搾り取られてました・・・・


いやあ、久しぶりに燃え尽きたよ。



「順平殿、色がないようだが生きておるか?」


アーダが僕の代わりっぷりに驚きつつ、そんな事を言ってくれるんだけどね、そりゃあ真っ白になったからね。

燃え尽きた僕とは対照的に、ザーラの腰回りの充実っぷりは何だろう。


「ザーラよ、やり過ぎじゃな。この後は妾もするのじゃ。少しは考えよ!」


あ、アーダがザーラに怒ってる。


「お姉さまごめんなさい・・・・」


素直に謝るザーラだけど、うん?今何か不穏な事を言った?


「まあよい、どうじゃザーラよ、この後順平殿には先の難民の事で話があるゆえ、そうは言うても既に話は終わっておるし、順平殿に報告をするだけだからの、戦場寝室を共にするかの?」


・・・・僕は一体どうなるのでしょうか?


・・・・

・・・

・・


「・・・・とまあそういう訳で、アルノルトは順平殿にすべてを託したのじゃ・・・・」


「ねえアーダ、それって託したってすごく素晴らしい響きなんだけど、それってつまりさ・・・・」


「まあ丸投げじゃな。」


そうだと思ったよ。


「そうは言ってもお姉さま、あの場に残った魔道具はどうするの?順平ってあれ放置してたわよ?」


いや、放置してないよ?ちゃんと調べてるし?回収させたはずなんだけど・・・・あれ?


「順平殿、あの場にあった魔道具はいくつか種類があったのじゃ。」


知らなかった。


「難民を優先しちゃったからな。」


「城で保管はしておらぬぞ?収納かばんに仕舞っておる。万が一城で保管をし、魔道具が何らかの発動をしてしまえば事が事だからの。」


しかし何の魔道具なのかな?




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