第281話 どうすれば・・・・

これからどうすればいいのでしょうか?

僕は今、友郁と泉に付き従われ、3人でソファに座っています。

こう言った事を誰かに相談したいですが、相談できる相手がいない事に今更ながら気が付きます。


いや、友郁や泉に相談はできるよ?

だけど、魔王の事に関する答えが出てくるとは到底考えられず、単にお悩み相談・・・・答えはもう自分の中にあるはずとか、そう言った事になってしまいそうな気がするんです。


「順平さん、一応浄化は掛けましたけど・・・・王都へ戻り、お風呂に入ります?」

僕は友郁を見て少し考えてから、

「そうだね・・・・何だか色々疲れたよ。」

「そう言う時こそ、入浴して気分を変えたほうがいいわ。さ、一緒に行きましょ?それとも1人で入った方がいいかしら?」

「そうだね、それもいいけど、あまり大人数で入りたくないんだよね。友郁と泉と僕、3人ならちょうどいいかな?」

「そうしましょうね?古手さんや伊知地さん、アーダさん達は今色んな人に指示を出したり、農地に適してそうな場所を探したりしているので、今はいないのよ?私達だけよ?」

「じゃあお願いしようかな。」

「順平さん立てる?」

僕はそう言われ立ち上がります。


少しふらつくけれど何とかなるかな?

「ゲートのある場所まで、歩けるかしら?」

泉が心配してくれるけど・・・・結局2人の肩を借りて歩く事に。


「重いよね?」

「心地よい重みよ?」

「才村さんと同感だけど、その私達背が違うので、順平さん的にはどうなのかしら?」

「あ、問題ないかな?少々傾くけど、2人に覆いかぶさっちゃてる感じだしね?」


・・・・

・・・

・・


王都へ到着後、予め連絡が言っていたのか、風呂の準備は既に終わっていて、今は仲良く3人で入っています。

その、女性の肌が両隣にあると色々興奮してしまうけれど、そこは鉄の意志で。

気にせず寝湯みたいな感じでぷかーッと浮いてます。

2人も真似をするけれど、そうすると、胸が湯から出ちゃって目のやり場に困ると言いますか。

ダメダメ、目を瞑っておこう。


暫らくそうしていたら、どうやら寝てしまったようで。

2人が心配そうに僕を見ています。

「あ、その気持ちよくて寝てしまってた?」

「よかった・・・・気を失ったかと思っちゃいましたよ?」

「そうですよ?最近色々ありすぎて疲れてるのですわ。後でマッサージしてあげましょうか?」

「あ、それうれしいよ!」


・・・・

・・・

・・


何故か脱衣所の横にベッドがあり、しかも相当広い・・・・クイーンサイズと言うのかな?

そこで僕は寝そべり、マッサージをしてもらってます。

あんまり気持ちよくて・・・・また寝てしまったようです。


「才村さん、これからどうしましょうね?」

「順平さんですか?」

「ええ・・・・あの冥王と名乗る夫妻の話を信じれば、今後順平さんの身は見えない危機に見舞われます。それを打破するのに、鑑定しても呪われていると出ていませんが、そんな状態でも解呪をする必要がありますわ。しかし、私達は何をどうすればいいか全くわからないのよ。」

「ええと、各地に旅に出て、呪いに関する知識を有する方を探しますか?」

「それも一つの手ですわ。ただ、今後頂いた領地に人がやってきますから、どれだけの間領地を離れられるか分かりませんから、問題は多いわね。」


僕はこの間、涎をたらしながら、爆睡していたようです。

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