第225話 城へ向かうと

僕はヘルトラウダさんの事を侍女さんに託し、部屋を出ます。

ギルマスさんを捕まえるも、どうやら外の混乱の情報がまだ何なのか分かっておらず、

”強い魔物が現れたらしい”


ぐらいしか分からないとか。


では城へ行って確認するのが一番なのでしょうか。


僕は急いで城へ向かいます。


・・・・

・・・

・・


常山順平がギルドへ向かったところまで話は遡り、



場面は女性陣は今から緊急会議を行う所。

ここには今、

才村 友郁

森江 泉

古手 柚奈

矢板橋 瑞華

伊知地 雪華

吉安 麻矢


の召喚組6名の女性と、

アーダ・ギルベルタ・クレメンティーネ・イザベル・グビッシュ

ザーラ・ギルベルタ・クレメンティーネ・イザベル・グビッシュ


計8名からなる緊急会議


お題は


”常山順平”


先ずアーダが話はじめる。


「順平殿がいなくなったので、今から如何に順平殿を攻略するかの緊急会議を行う。」


一体何の攻略か。

言われなくても皆わかっているが、既に攻略を終えた?

才村と森江は多少余裕がある。


「お姉様、侍女はいかがなさいますの?」


そう言うザーラはまだまだ常山順平との関係は程遠い。


「それを含めた話し合いだ。そしてな、ギルドの受付・ヘルトラウダ嬢の事だが、ここにきて、順平殿の有力な妻候補になったのでな、特にヘルトラウダ嬢の対応を考えねばならなくなったのだ。」


才村と森江はある程度把握。あの場にいたのでいいのだが、女子高生2人は知らない。

なのでアーダが一通り説明をし、


「彼女の事だがな、既に順平殿に結婚の申し込みをしてしまったのだ!」


「それはどういった意味があるのかしら?」

森江が聞くが、


「其方らの第一から第六夫人の序列は変わらぬのだが、第七夫人にヘルトラウダが収まる事が有力となってしまったのだ、我らを差し置いて。」


召喚組は訳が分からない。そもそも第●夫人が意味不明だからだ。


「アーダさん?ちょっと私達の常識では理解できないのだが?」


今まで静観していた古手が声を上げる。


「ヘルトラウダは我らがまだ出しておらぬ、結婚の申し込みをしたからにほかならぬ。」


そう言われると、才村は結婚のもう申し込みをした・されたっけ?と今更ながら思ってしまい、

正式なプロポーズ。

ただお付き合いしてほしいとの告白はして、受け入れられたはず。

これは森江も同様。


そしてここまで話し合いをしている間に、周囲に異変が広がり始める。


最初に気が付いたのが、今まで黙ってじっとしてた矢坂橋。


「あ、あの・関係ないのだけど、何だか変じゃない?」


うん?といった顔をする皆。


そんな中、女子高生2人がまわりを確認。


「あ!何だか嫌な感じがする!」

「うん、あれって・あの場所からじゃない?」


その頃になると、皆異変に気が付く。

「なんじゃこれは?話し合いはいったん打ち切る!すまぬが皆、周囲を見てくれぬか?我も動くが。」


この場の全員が動きだす。


より不快になる場所へ向かうと、


魔王を撃退したあの場所・その床が何やら異様な輝きを放っていたからだ。


そしてこの中で魔力が一番少ないザーラがまず倒れた。

次にアーダが。

召喚組はある程度並行世界でレベルが上がっており、魔力もあるのでそのような事にはならなかったのだが、


「まずい!誰か急ぎ外へ、そして・・・・ダンジョン中にいる侍女どもを急ぎ呼び戻すよう・・・・」

辛うじてアーダはそこまで命令すると、

「済まぬがここから離れたい。」


皆はこの場から遠ざかる事に。

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