第203話 冒険者に頼んでいた魔物のドロップ品の回収を受け取りに
こうして順平は知らず、誰かに踊らされていたわけですが、
ここで一つ、解決しないといけない事があります。
順平はダンジョンから事実上追い出され、”それ”を実行しようと思案をしていました。。
城で魔王と戦った後、魔王が撤退する時に側近が何やら放ち、どうやらそれが何か負の影響があるのでは?スタンピードはこれのせいではないか?と順平は考えていました。
「友郁、泉、魔王と戦った場所の床を中心に調べたいんだ。一緒に来てくれるかな?」
そう聞く順平ですが、この状況下、2人が、つまり友郁と泉の2人が別行動をとるとは考えられず、何せあれからずっと2人は順平の両腕をそれぞれが掴んで離さないというナニコレ状態。。
1人ならいいけれど、2人が腕をそれぞれ組んでくると、とても言えないけれど、ぶっちゃけ物凄く動きにくいんです。
そう思っていると、フェンリルから念話が届きます。
【主よ、殆どの外の魔物は駆逐したぞ?我の近くでアイテムを拾うておるこ奴らどうするのだ?】
あ?そうだ、何だっけ?ええと、そう彼らのパーティ名は”火炎の罪”そう、彼らに頼んでたんだっけ?
アイテムのドロップ、それの回収を頼んでたの忘れてました、ごめんなさい”火炎の罪”の皆さん。
【今からそちらへ向かいます。】
【わかった、我が門の所へ行っておこう。こやつらはまだ回収しておる故、しばしよいだろう。】
本当にごめんドロップアイテムを回収してくれている冒険者の皆さん。
「フェンリルから連絡があって、フェンリルがダンジョンからあふれ出た魔物を駆逐してくれてるんだけど、そのアイテムの回収を、”火炎の罪”と言う冒険者のパーティに頼んでたんです。それを受け取りに行ってきます。」
そう言うとあ!って顔した友郁ですが、
「メールローで、冒険者にアイテム回収してもらってたの、受け取ってない。」
「まあそれは、後でいいんじゃない?」
そう思ったのですが、それは杞憂でした。
何故なら、5日後、あの面々がこの王都へやってきたからです。
まあそれは今はいいでしょう。
と言う訳で、門へやってきたのですが、僕がフェンリルの息子、友郁と泉がフェンリルに乗ります。
そして数分後、件の冒険者がいる場所へ到着しました。
「あ、その、ごめんなさい、任せっきりで。」
すると代表の人かな?
「いえいえ何を仰いますか!あの数の魔物をああもあっさり従魔殿が仕留めるのです。我々では対処のしようもない数ですからな、むしろこんな回収作業だけで申し訳ないのですよ。」
「それでも休みなしでは?」
「流石にそれはないですな。交代でやっておりましたから。」
という事は?
「クラン総出なのだよ。」
”火炎の罪”は所属先のクランの代表パーティでもあるようで、リーダーがクランリーダーでもあるようです。
「じゃあかなりの人数が?」
「ああ、ざっと30名程だな。」
うわあ。
「あの、もしかしてまだ回収しきれていないとか?」
「いや、従魔殿が仕留めたのは殆ど終わった。何せカバンに放り込むだけだからな。」
「ありがとうございます!あの、分配もありますから、一度ギルドに行きませんか?」
「わかった。では、引き上げという形でよいか?ギルドへは私が行けばよいか?」
「あ、できればクラン総出でしたら、各パーティの代表にも来ていただけませんか?」
「わかった。ではこれがかばんです。」
僕はかばんを受け取ります。
「では先に戻っています。ギルドで中身を確認しますので。」
友郁と泉もお辞儀をしてくれています。
あ、僕が話している間に友郁と泉は女性陣に色々魔法を、まあ浄化?してあげてますね。
僕達は先に戻ります。
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