転移10日目

第140話 起き上がれない?

何だかずっと夢を見ているような・・・・

そんな感じだったのですが・・・・


目を開けると、そこは知らない場所?

知らないよね?と言うかあれ?寝てた?


取り合えず起きようとするのだけども、力が入らない?


あれ?


体を起こすだけなんだけど・・・・

腕を後ろにし、体を起こそうとするも、まったく力が・・・・


ふと思ったので、周りを見渡すと・・・・

あれ・・・・?

ベッドで寝てるのかな?


そして、その左右に・・・・女子高校生の2人、伊知地 雪華さんと吉安 麻矢さんが・・・・椅子に座って寝てる?


うーん・・・・あまり2人をまじまじと見る機会がなかったからね・・・・あ、並行世界では、数年後に色んな事をしちゃったけど、その時はもう成熟した大人だったから・・・・


今見ると、やはり女子高生・・・・かなり幼さ?あどけなさの残る美少女って感じだよね・・・・

そして数年後には、美少女から美女・・・・森江さんにも負けない美貌になる・・・・


そんな事を思っていると・・・・伊知地さんが僕に気が付いたみたいでね・・・・


「あ、気が付きました?」


「ああうん・・・・今目が覚めたっぽい・・・・ゆきか・・・・こっちへ・・・・」


あれ?僕は何故下の名前で?


「あ・・・・はい・・・・」


伊知地さんは戸惑いつつ、僕のすぐ傍へ・・・・

僕は素早く伊知地さんの腕を取り、抱き寄せます・・・・あれ?ちゃんと動くじゃないか僕の身体・・・・


「あっ!」


そうは言っても全く抵抗しない伊知地さん。

僕は抱き寄せ、キスを・・・・

彼女とキスをしたのは、数年後だったから・・・・なんだか背徳感が・・・・

そして・・・・我に返ったのか、伊知地さんは・・・・


「あ・・・その・・・・人を呼んできます・・・・」


顔を真っ赤にしながら言っちゃった・・・・


そして、もう一人の吉安さんも気が付いたのか・・・・


「あ!起きたのですね?」


「ああ・・・・まや、ちょっと・・・・」

「あ、起きる?・・・・ってきゃあ!」

吉安さんも抱きしめ・・・・キスを・・・・


「んふう・・・・」


伊知地さんは少し背が高めで・・・・ちょうどいい感じ?

そして・・・・吉安さんは小柄なので、こう、すっぽり収まる感じ?

うーん・・・・どっちもいい?

で、外で音がしたので、吉安さんは我に返ったのか、離れます・・・・


「あ、そ・・・・その・・・・あの時以来だよね?と言うか今の流れでは初めて?才村さん達がいたから、私達の出番はないと思ってました・・・・恥ずかしい・・・・」


ああ・・・・女性っていいなあ・・・・って・・・・あれ?

僕は今・・・・あれ?なんでキスしたり、抱き寄せたりしたんだろう・・・・?

そんなつもりは・・・・あれれ?何か変だよ?


そう思ってたら・・・・


「順平さん!」


才村さんが飛び込んで・・・・寝間着で・・・・きました。

「順平さん順平さん!」

才村さんが抱き着いてきます。

無論抱き返し・・・・

「僕の友郁・・・・」

「じゅんぺ・・・・むふう・・・・」


暫くお口は閉じましょうね・・・・


暫くして・・・・

「常山さん、気が付いたって・・・・きゃあ!いきなり才村さんに何を?」


彼女のパジャマは、胸の所までまくれ上がって・・・・僕の手が・・・・

泉の声が聞こえた気がしたけど、まあいいか?


「きゃあ!嬉しいけれど・・・・今はちょっと・・・・」


真っ赤な顔をしながら離れる才村さん。


「やあ、泉、心配かけたね?」


いたって普通に挨拶をしたのだけど・・・・何かを察したのか、森江さんは近づいてきません。


「常山さん?何かおかしいわよ?」


「え?何が?まあ起きたてで色々まだ本調子ではないですが・・・・?」


「いえ・・・・吉安さんがいる目の前で、才村さんとあんな事をするなんて?」


あんな事?何かな?才村さんと何かあった?

「え?僕何かしました?起きたばかりで・・・・」


「ねえ、ちょっと様子が変よ?」

「ええ・・・・その・・・・私起きたら・・・・常山さんが目を覚まして・・・・その・・・・抱き寄せられ・・・・キスを・・・・ってきゃ♪」

・・・・え?僕そんな事をしました?しかもキスを?

「ええと僕、そんな事しました・・・・?なんだか疲れます・・・・ちょっと寝ますね・・・・」


「・・・・順平さん?」


・・・・ああ・・・・眠い・・・・

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