第62話 何故か貴族について語り始める侍女さん

「あ、もしかして秘密ですか?そうですよね、流石にまだ私達そこまで信用できませんよね・・・・才村さんが羨ましいです。それと、どうしたら信用して頂けますか?」

・・・・これは困った・・・・

すると何故か顔を真っ赤にしながら女子高生の2人が僕を見つめてきます。ええと、どうしたのかな?

もしかしてトイレを我慢している?小は・・・・きっと大なのでしょう?恥ずかしくて言えないよね?

「あ、トイレなら我慢しない方がいいと思うよ?」

「「違います!」」


否定されました。

「はあ・・・・才村さんの苦労がよく分かります。そして、何か勘違いしていると思いますので、はっきりと言いますが、私達2人は、常山さんは才村さんとお付き合いをしていると認識してますの。」


「え?どうしたら僕と才村さん「よく分かりましたね!」と・・・・」


ええと、え?え?


「応援してますよ、才村さん、お似合いですし・・・・羨ましい。」

ええとどうなってますか?おーい・・・・


そして更なる追い打ちが・・・・

「一度申し上げたかは覚えておりませんが、才村様が第一夫人として、そちらの女性2人がそれぞれ、第二第三夫人としてご結婚すれば、全ての問題が解決されますわ。」

3人の女性は・・・・

「「「え?」」」

と言う顔を。


「いずれこのまま行きますと、常山様は間違いなく貴族になるでしょう。」


「ええと、何処をどうしたら僕が貴族に?」

「え?逆にお聞きしたいぐらいですが、常山様の才能があれば、貴族にならずに済む方法がありますでしょうか?」


・・・・さっぱり理解できません。

「貴族と言うのは、領地を治め、領地から税金を集め、その税金で治水、開墾、領民の安全を得なくてはいけません。場合によっては法衣貴族という存在もありますがここでは割愛します、そして、領地持ちの貴族、つまり領主に言える事は、跡取りを早く設ける必要がある、と言う事ですわ。」


・・・・ええと何を言っているのでしょうか?

「つまり、第一夫人だけでは足りないと言う事です。そして、沢山の女性を養うだけの経済力、権力がある男性はそれに見合うだけの女性を妻にするという義務が生じますの。」

なにそれ?ちょっとついていけませんね。


「それに、段々と常山様の性力はお強くなりますので、才村様だけでは常山様の精を受け止められなくなりますわ。」

・・・・何の話ですかこれ?

「幸い吉安様と伊知地様は、常山様に並々ならぬ好意を抱いておられるご様子。もしこの2人が信用できないと言うようでしたら、どうでしょう?お2人の処女を頂く事により、それをもって信用となりませんか?」

え?ええ?何言っちゃてるの?

「どうかされましたか?」


「どうかも何も・・・・どうしてそのような、その・・・・彼女らにも選択権がありますから・・・・」


気が付けば、各々の侍女さんに、それぞれ何かを確認しているようです。

・・・・僕はその・・・・才村さん一筋ですから!

それに・・・・日本に戻りたい!戻れる・・・・よね?

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