第56話 火魔法って便利だね
・・・・魔力の流れ?何かよくわかりませんが、何となくそれは分かるような気がします。きっと僕も水魔法とか扱えるからなのでしょう。使った事ないけど。
すると彼女の指先から、また火が出ます。
「そうです。その感じで、木くずに火を・・・・」
あれ?僕の指先から煙が・・・・?え?マジですか?
「できました!」
見ると確かに火が・・・・
「おお!すごいね!だけど、こう、何ていうのか、疲れたりとかはない?」
「ええ、大丈夫そうです。」
「それは良かった。」
そんな事を話していると侍女さんが何か燃えるもの・・・・木の残骸・・・・大きめを持ってきてくれます。
「一応持ってまいりました。お使いになられますか?」
「あ、ありがとう。えとね、次はこの木を燃やそうか?薪みたいなものだよ?」
「できるかな?」
「そうですね・・・・今度は少し火力をアップしましょう。指2本とか?色々試してみて下さい。」
「じゃあ・・・・指鉄砲みたいのでどうですか?なにかこう、魔力なのでしょうか?流れがいい感じなんです。」
「へえ・・・・こんな感じ?」
僕は人差し指を伸ばし、親指も伸ばし、後の3本は握ります。
「ええ、それでいいと思います。後は・・・・燃えて?」
え?何故に疑問形?
僕はみんなから見えな方向に回り、魔法を・・・・さっき煙が出たので、もしや?と思い・・・・やってみると、ほんのぽっちり火が出ました。
おお?すごくね?
とか思っていると、木の残骸?がなかなかの火力で燃えてきました。
「あ、流石ですね。どうですか?」
「はい!素晴らしいです!」
「うん。家でもね、多分料理とかで火を使うと思うんだ。きっと役に立つよ?」
火魔法のような戦闘特化の魔法を、薪に火をつけるために使うとか・・・・侍女さん方はそう思ったようですが間違っても口にはしませんでした。
中々いい感じに燃える木を見ながら、便利だね・・・・サバイバルだと、まず火種を作り、乾燥した木をいくつか集め、その中で使えそうなので、一つは下に置き、もう一つは棒?それを掌でくるくる回し・・・・
回した下の木には火種になる物を置き、ある程度燃えそうになったらそれを取り出し、グルグル回せばあっという間に火が燃え、それを用意した火床に置き、さらに燃える物に着火させ・・・・なかなか手間がかかるんですよね。
それがこんな簡単に・・・・
もしかして何か道具があるのかもしれませんが・・・・火打石とか?
まさか電気でスパークさせて火を・・・・なんてチャ▲カマンみたいのはないですよね?
後はライターみたいに金属をこすって摩擦で・・・・とか。
あ、あとでわかった事ですが・・・・転移者の一人がタバコを吸うので、持ってましたよライター。
そして、電子タバコの人もいたので、3.7ボルトの電池も手に入りました・・・・大きさは単三そのもの、14500サイズですね。因みに僕の持っているライトもこの電池です。余裕で100メートルとか照らす事が出来て、アウトドアでは重宝します。
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