第41話 そして女性特有の問題について

「まあ、パーティですが、現状今不在の4名を含め、丁度6名ですね。同じパーティにしますか?」


受付の女性が提案してきます。

「あ、その、パーティメンバーとか、どうやって加入とか、離脱?ができるのですか?」


未だ他の4名、信用していないので、もし万が一があれば・・・・

「ああ、そうでしたね。まだ説明していませんでした。パーティもそうですが、クランにもリーダーが存在します。そしてサブリーダー。基本的にリーダーがメンバーの加入を決定でき、離脱もできます。ですが、万が一リーダーに問題があればサブリーダーがその役割を担い、問題があるリーダですが、リーダーを除く過半数の同意があれば、リーダーを除名できます。そして、個人的にパーティから離脱したい場合、通常は不可能ですが、もしかしたらパーティに便利にこき使われている可能性がありますので、ギルドへ来て頂ければ、申請次第で離脱可能です。」

「リーダー権限ですか・・・・そしてリーダーに問題がある場合、またパーティに問題がある場合もメンバーは離脱可能なのですね。」

「ええ、そうなりますわ。中にはソロで活動する冒険者も見られますし。」

・・・・なるほど。しかし、色々ありすぎて、頭がパンクしそうだ。

「ありがとうございます。ええと、概ね理解したとは思いますが、また分からない事があれば、聞きに来ますね。」

「はい、その時は気兼ねなくお聞き下さいね。では、パーティ関連はこれでよろしいでしょうか?」

「ええ、ありがとうございます。ええと、後は何でしたっけ?」

此処で僕は、はて?と頭をひねります。何かあったような。

すると才村さんが

「あ、あの、常山先輩、私の質問でもいいでしょうか?」

忘れていました。そう言えば色々才村さんも聞いてました。

「あ、才村さんごめんね。僕の質問は多分答えてもらったので、いいですよ。」

「はい、ありがとうございます。では、いいですか?女性特有の問題です。私の質問覚えてます?」


受付の女性も、女性です。わかっているのか、

「勿論ですわ、才村様。ただ、才村様の常識と、私どもの常識の違いがあると思いますので、何かわからない事があれば、その都度指摘下さい。」


「はい!ではお願いします。ではですね、差し迫った問題として、やはり生理です!」

「ええ、生理になれば、血で下着はおろか、衣装まで汚れますからね。処理の問題は重要です。才村さまがどうされていたかはわかりませんが、そうですね、基本は下着と股の間に、このような布を当てますね。」


ええと僕この場に居ていいのでしょうか?

「あ、常山先輩もしっかり聞いてくださいね?多分ナプキンとか便利なものが無いと思いますから。」

「ええと、はい・・・・」


受付の女性も、僕が・・・・男が目の前にいるのに、躊躇なく何かを差し出しています。


「こちらの布ですね。」

そう言って受付の女性が何かを差し出し、受け取る才村さん。

「ええと・・・・布ナプキンに似ていますね。それと、私は下着の替えは一着持っているのですが、こちらではどのような下着を?そしてどこで手に入れるのでしょう?一応替えの下着はこちらの女性の方に用意していただきましたが・・・・」


「そうですね、普通に服を扱う店に置いていますね。」

「それはショーツの方ですね。人によってはパンティと呼びますが。ではブラジャーはどうでしょう?こちらの女性、そのようなのを、風呂の時に、脱衣所で見ましたが付けていませんでしたから。」

「ええと、ぶらじゃー、でしょうか?私は存じませんが。」


・・・・何か嫌な予感がします。

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