第35話 女性特有の問題を才村さんが聞く

「では才村様、どうぞ?」


受付の女性がそう聞いてきます。


「・・・・一つ目ですが、生理です。皆さんどう処理なさっているのか知りたいです。それと下着です。次に・・・・避妊です。避妊方法はどうなってますか?そして、妊娠した場合、どうすれば?」

う・・・・いきなりだ・・・・


「まあだありますが、宜しいでしょうか?」

「ええ、どうぞ?」

「・・・・結婚するにはどうすれば?それと、最初に転移させられた時の事ですが、魔王を討伐すれば元の世界に戻れると聞きました。もし戻れるとして、ここで過ごした年月はどうなりますか?時間の進み方が違うので、戻れば、転移前の状態になると説明があったような気がしますが、ちょっと信じられません。それに関していくつかあるのですが、妊娠していた場合に元の世界に戻るとなれば、どうなりますか?さらには出産した場合、その子供は?転移者同士の子供の場合もありますし、相手がこちらの世界の場合もありますよね?あ、私は常山先輩以外考えてませんから!」


「ええ?!」


「あ!」

僕が其処で驚き、才村さんは自分が口走った事に、言ってしまった・・・・な感じで顔を真っ赤にする。


「あの、その・・・・たぶん才村さん、それつり橋効果だから。」

「あ、ち・・・・違うんです常山先輩!違いませんが違うんです!私・・・・常山先輩を前からいいなあって思ってたんです!会社の受付の女性、皆さん常山先輩狙ってたんです!」

・・・・え?・・・・ええええ????

「ええと・・・・ちょっと落ち着こうか才村さん。会社の受付の女性、才村さんを含め4名ほどいましたよね。彼女達、才村さんを含め皆レベルが高いですよ?高嶺の花ですよ?いやいや・・・・そんなの有り得ないですよ?」

いや、ないでしょ?僕なんてどこにでもいるサラリーマンですよ?

「そんな事はありません!」

顔を真っ赤にしながら言ってくれてますが、だいぶよいしょしてますね。

「あ・・・その・・・・それはその、後で、でいいですか?」

「は・・・・はい!後で、二人っきりで!」

ちょっと違いますが、少し落ち着いてもらいましょう。


「ざっくりこんな感じかな?後は才村さん、いい?」

僕は才村さんに確認する。

「は・・・・はい!あ、その・・・・また何かあればその都度聞いてもいいですか?」


才村さんが受付の女性に確認している。

「あ、はい。それは勿論。先ほどのように、男性がいると聞きにくい事もありましょうが、幸いに才村様と常山様はとてもお似合いのパートナーのようですし、問題ありませんよ?」


うん?受付の女性が謎発言。何だろう?

よく分からないけど、まあいいか。

「ではその、質問に答えてもらっても宜しいですか?」

僕は答えてほしいので、受付の女性に返答を促す。

「一部私の存じない事もありましたが、順番を追ってお答えいたしますわ。」

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