転移3日目

第28話 朝、再び集まり・・・・

昨日はあの後、疲れていたので、ササッと風呂に・・・・いや、何故4人で入るのかわからないけど・・・・


侍女さんも一緒に、才村さんも・・・・


もう意味が分からないけど、そう言うものと思い、気に・・・・はするけど、一緒に入った。

まあ、こうなるとカラスの行水だね。

なるべく女性の方を見ないよう心掛け・・・・たまに見えるけど・・・・


そして食事を終え、寝る。


しかし・・・・いつまでここでお世話になればいいのかわからないし、と言うか日本に帰れるのこれ?


あと、誰が勇者召喚?をしたのか今だ不明。


色々考える事はあるけど、ひたすら寝る・・・・



そして朝。


今日から朝、適当な時間に起こしてもらうよう言いつけてある。


というか、外で待たずに中に入るようにね。


「おはようございます、常山様・才村様。」


「ああおはよう・・・・ええと、ちょっと待ってて。着替えて・・・・身支度を整えたら食事に行くから。」


「畏まりました。あと、勇者様のお付きの侍女から聞いたのですが・・・・」


「え?何朝っぱらから・・・・」


「実は、昨日、勇者様御一行は冒険者ギルドでの素行のあまりの悪さに、街の外へ追放されたのですが・・・・行方知れずなようです。」


「・・・・ああ、何だかそうらしいね。あいつ等だから、侍女さんを置き去りにして出ていくとは思えないんだけどね・・・・」


「ええ、それはそうなので、こっそり街に戻ったとか、調べたようですが・・・・」


「戻ってない、と。」


「そうなのです・・・・何処で寝泊まりしているのかも不明ですし・・・・野宿するような荷物は持ち合わせていないらしいので。」


「・・・・じゃあやはりどこからか街に侵入した?」


「それはわかりかねますが・・・・」


「それはまた後で話そう・・・・」


・・・・

・・・

・・


食堂・・・・今日はかなり騒がしい。


何せ勇者御一行が戻ってこなかったからだ。しかもその理由が・・・・


冒険者ギルドでの素行の悪さに、街の外へ追放された、と言うのだったから。


まああいつら、戻ってもここに顔出せないだろ?

内元君をいきなり剣で切りつけるような奴らなんだ。


しかし・・・・問題はそこではなく・・・・


「なあ、あいつらがいなくなったら誰が魔王を倒すんだ?魔王が死なないと俺ら日本に帰れないんじゃ?」


「いや・・・・別に魔王が死なないと、とは言ってないよね?討伐だった・・・・はず?そう、確か討伐だったはず・・・・つまり倒せばいい。殺さなくても。」



俺は思わず突っ込んだ。


「じゃあ、あんたが倒すのか?」


「いや、そう言うあんたが倒したら?」



そこで部屋中が静まり返る。


それはそうだ。下手に話に加われば、じゃあ、あんたがやったら、となりかねないからだ。


「・・・・まあいい。で、実際どうなんだ?あいつら抜きで戦えるのか?」


「僕はあいつらの戦闘能力とか知らないけど・・・・確か勇者じゃないと魔王を倒せないと言ってたよね?じゃあ厳しいのでは?」


「じゃあ帰れないんじゃないのか!」


そんな事言われてもな・・・・こっちが聞きたい。

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