第6話 今後の事を考える

「まず、冒険者ギルドがあるのかな?カードがあるから、そこで話を聞いてみようと思うんだ。」


僕は、僕の考えを才村さんに語ります。


「確かそのような事を言ってましたね。ですがギルド?冒険者ギルドが何なのかわかりません。」


「うん、何かしら管理している場所がある筈なんだ。それに、ここにずっと留まっているのは、色んな意味で危険そうだから、ここ以外の居場所も確保したほうがいいと思ったんだ。それとギルドって何かの集まりだと思うんだ、それを管理している組織と思ってるんだけどね。」


「そうなんですね。それと色んな意味で危険とは何でしょう?」


「僕達を召喚した人達の事がさっぱりわからない。それに、魔王と言ってたけど、その魔王って悪い奴なのかな?」


「魔王って言うのだから、敵?」


「そもそも勇者とか魔王と言うのも分からないよね?魔王の”魔”ってそもそも何を指すのかもわからないし?魔法の魔なのか、魔物の魔なのか、そう言うのがさっぱりわからない。それに、悪い奴なのかもね。もしかしたらここの、王様なのかな?が悪い奴かもしれないし、逆に本当は人格者なのかもしれない。で、魔王は諸悪の根源なのかも。それも全くわかってないよ?」


「ええ、そうですよね。私達は単なる巻き添えなのか、本当は何か目的があったのか、誰も説明してませんでしたし。」


「それに、気になる事をあの侍女さんかな?が言っていて、この世界の人達は、レベルの概念が無いみたいな事を言ってたようだけど、僕達にはある。その違いは何なのかとか、スキルとかさっぱり理解できない。」


「ええ、本当にわからない事ばかりです。スキルにレベルですか?」


「あとね僕はこっそり鑑定スキルというのを使い続けてたんだけど、レベルが5になったら、色々なスキルが追加で増えたんだ。」


「え?全く気が付かなかったです。」


「と言う訳で、早速外に行きましょう!」


「え?今からですか?」


「駄目かい?」


「いえ、あ、その、万が一あると困るので、手を繋いでいてもらってもいいですか?」


「あ、ああ、いいよ?」


何だか照れますね。


高嶺の花が目の前に居て、向こうから手を握ってくる。


異世界召喚?何だよそれ?って思ったけれど、これはこれで悪くないです。


そんな事を思いながら、部屋を出ます。


するとドアの向こうにはメイドさんが待機してくれていて。


あ、違うな、侍女さんだね。


「お出かけでしょうか?」


「冒険者カードがあるよね?これって冒険者ギルドとかあるんだよね?一度そこへ行ってみたいなあ、と。」


「よくご存じでしたね。外には色々なギルドが存在いたしますが、冒険者ギルドは、ギルドの元締めと言われるほど、影響力のあるギルドです。一度行かれるのはいい事でしょう。宜しければご案内いたしますが?」


「あ、いいのかい?この、ここは王宮だった?から出ても問題ない?」


「王都を出ないのであれば問題ございません。」


「では、案内をお願いします。」


「承りました。」


●   作者からのお知らせ  ●

沢山の方に読んでいただき感謝に堪えません。

こちらの作品は2020年12月に投稿開始し、本篇は既に完了しています。


他にも色々と作品を発表していますので、併せて読んで下さると嬉しいです。


そして最新の作品を投稿開始しましたので、そちらも併せてご一読下さると有り難いです。

カードdeバトル?

https://kakuyomu.jp/works/16817330649726744209/episodes/16817330649792375528

となります。


●  以上お知らせでした  ●

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