第4話 うわ・・・・凄い数のスキルだね

6人を鑑定します。





名前   :森信 界人もりのぶ かいと

性別   :男性

種族   :人間(召喚者)

年齢   :17歳

レベル   : 1

所属   :勇者

所有スキル:剣術:Lv1・全魔法の素養 :Lv1・空間魔法 :Lv1 ・身体強化 :Lv1 ・精神強化:Lv1


よく分からないけれど何このスキルの数?僕のスキルって鑑定一つだよ?


レベルは、使ってないから1は当然?流石に勇者でもレベルは1なんですか。


そして、残りの5人を鑑定すると、それぞれ何かしらの武器のスキルと、魔法のスキルを所有していますね。


先程の女の子は回復魔法と出ています。


何やら目の前がチカチカするので、何だろうと思ったら、画面が現れ、鑑定がレベル2になりましたと表示が出ています。


えっと?使えばスキルのレベルが上がるの?


急いで色々鑑定をしていきます。


鑑定できない物もあったけど、自分のカバンやら、他の召喚者を片っ端から鑑定します。


また表示が・・3・・・4・・・・5になる。


すると、


鑑定レベルが5になりました。ツリーが解放されます。


索敵が解放されました。


査定が解放されました。


解析が解放されました。


え?何これ?



えっと、スキルを使えば、レベルが上がり、5になれば、関連スキルが解放される?


索敵?査定?解析?


何となく用途が分かる感じだけど。


勇者が何か喋ってるが、今はそれどころではありません。


自分をもう一度見ます。




名前   :常山 順平つねやま じゅんぺい

性別   :男の子

種族   :人間(召喚者)

年齢   :24歳

レベル   :1

所属    :社会人二年生

所有スキル:鑑定Lv5・索敵Lv1・査定Lv1・解析Lv1


うん、スキルが増えています。


ええと、索敵は?あ、その前にそもそも鑑定とは?


鑑定:あらゆる人、物を調べます。レベルが上がれば調べる事の出来る範囲が広がり、詳しい内容が分かります。


索敵:周囲の魔物・魔獣の気配を調べます。レベルが上がれば、索敵範囲は広がります。


査定:アイテムの価値が分かります。


解析:アイテムの構造、成分が分かります。生物に対しては、生物の特徴、弱点等が分かります。



おお!なんだか凄いよ!これって旅に出たらかなり役立つのでは?


「おい!聞いてるのか?」


勇者が何か言っています。


「ちょっと!やめなさいって!あの人たち明らかに年上だよ?失礼じゃないの!」


別の女の子が勇者を説得しようとしているけれど、聞いてないねあの勇者君。。



「何を言ってるんだ!僕は勇者なんだ!人類の希望!それなのに、このリーマンときたら、よりにもよって勇者である俺らを利用したんだぞ!」


「もう!もりのぶくん?いい加減にしなさいよ?私達が勝手に治療したんでしょ?そこのサラリーマンの男の人と女の人、頼んでなかったじゃない?」


「え?そうだったか?まあいい。僕らは皆のために戦うのだ!」


うわ、あほの子?この勇者。一緒に旅に出るらしい女の子らは常識があるっぽいのが救いかな?


「それは過去の名前だ。俺の事は今後勇者様と呼べ!」


やっぱり駄目だこいつ。

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