12/23 ポインセチアの話
ポインセチアが町中を飾り始めると、今年もクリスマスが来たなぁと思います。ビロードのような質感の真っ赤な葉が綺麗で、雪景色によく映えるなぁと昔から思っていたのですが、実はこの植物の原産地はメキシコを中心とする中南米です。
ポインセチアという名前は、19世紀にこの花を発見したメキシコ駐在大使であり、植物学者でもあるアメリカ人のジョエル・ロバーツ・ポインセット氏に由来します。別名をクリスマスフラワー、メキシコでは”Noche buena(よい夜=クリスマス・イブ)”という呼び名でも親しまれています。日本に伝わったのは明治時代のことで、和名は”
ポインセチアは、一日の日照時間が短くなるにつれて花を咲かせたり色付かせたりする短日植物です。クリスマスにポインセチアを綺麗な赤にするためには、9月10月頃から人工的に日光に当てる時間を少なくする短日処理を施す必要があります。また、ポインセチアは温暖な土地原産の植物ですので、本来は寒さにとても弱いのです。なので、冬場は10度以上の日当たりのよい場所で育ててあげるのがよいのだとか。10度を下回ると葉が落ちてしまって綺麗に育たないようです。
ポインセチアは発見後、品種改良が何度も行われてきたので、現在では数多くの品種が見られます。色も赤のみならず、白やピンクなど様々ですが、私は赤いポインセチアがやはりクリスマスらしくて一番好きですね。
ちなみにポインセチアの花は赤い部分ではありません。あれは葉で、花の部分はその中央にある小さな緑色っぽい蕾みたいなの。それこそがポインセチアの花です。私は最近まで赤いのが花だと思っていました。騙された。いや、ポインセチアにしてみれば人間が勝手に騙されたに過ぎないのでしょうけど……。
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