18ページ目:胸のさざなみ
落ちる一滴が
さざなみを立てた
胸の奥そびえる壁に
さざなみは跳ねて
いつしか寄せ返す波になる
波はひたひたゆらり
私を濡らして そして
私を削り取っていく
感情の揺れは地震
渦巻く悩みは大雨
その全てが胸の奥に跳ね返り
私を飲み込んだ
削り取られていった私は
今どこに居るだろう
削り取られてしまって尚
今ここに居る と
感じる私は何なのだろう
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