荒波の集団

 荒波を一隻の船が進んでいる。

 いつもなら荒波など年に一度あるかとゆう緩やかな波風で漁にはうってつけの場所であったが災厄の出現からは連日300メートル近くの波が各所で起こり直径2キロにわたる円状の薄く黒い霧の影響か海中のプランクトンは死滅、自然海中の生物は現在ほとんど確認されない。

 そんな海上では霧の中心に向け進む一隻の中型船上にはガスマスクをつけ足首から鉄製の薄い機材を靴に覆うようにつけた20人余りの集団が緊張するでもダラけるでもなく船上で起立し1人木製の台に立った男の話を静聴していた。


「これより作戦を開始するわけだが、僕が言いたいのは一つだ。 軍人の生き様を履き違えるな、何度目かも分からない演説だが軍人は確かに早死にするのが前提の組織だ。 だが死んで国に貢献できると思うな! 死ぬことは名誉でも無ければ誇りでもないと知れ! 死に急ぐな! それだけ覚えておけ! それでは、作戦開始‼︎」

「「「「「はっ‼︎」」」」」


 二十余名の耳に付けられた無線のイヤホンから開始の合図が発されると同時、全員が肩幅に開いた足を閉じ直立すると両手を後ろに回し一声発した。

 と次の瞬間、全員が右手の中指にハメられた指輪に着けられた宝石のボタンを押すと左右の外側太ももに刺された鉄パイプの接続された靴から粒子レベルの微細で少量の魔力を勢いよく放出し急速に上昇、四方八方へスリーマンセルを組み飛び去った。

 人が上空を縦横無尽に飛ぶための軍用機器、全世界に復旧した無数の技術が一つ『Amaterasu』と呼ばれるコレ、、、

 コレは太ももの神経から精神世界に接続する特殊なパイプを肌に無害な接着剤で付着させ法陣技術で精神世界から直接魔力を抽出し高速で噴出することで飛行する。

 放出の速度は魔力の抽出効率で変動しコレは任意で変更できる。

 ただし魔力の放出量は変えれない。

 と、話は戻って船上に残っている演説していた男は全員行ったのを確認すると全員に支給される胸に白い複雑な十字架の刺繍が施された殆ど無地の黒いローブを私服の白い長袖のシャツと黒い無地のブカブカしたズボンの上から羽織り直すと第一ボタン以外閉めてフードを深く被るとamateurに魔力を送り急激に上昇し上空から海面を見回し始めた、、、





















 そろそろ脱出しようか?

 あれから更に2ヶ月、筋肉が出来てきて脱出が出来そんな感じになってきた私は2つで迷っていた。

 一つはもう今直ぐに脱出する道、元々はコレだったんだけど、、、

 冷静になってきて思考がまとまってくると少し疑問に感じ始めていた。

 と言うのも嘗ての私は大量の配下を従える強力な悪魔だったんだよな!

 そんな私が1人でヒョコヒョコ出て行ってもダサいって言うかなんて言うか、、、

 まあ、そんな感じに感じ始めてしまった。

 そこで考えたのが配下の作成である!

 そもそも私みたいな上位悪魔は下位の下位、階級すら与えられない魂すら持たない精霊に近い認識の悪魔を召喚して使役する事で軍勢を作るんだよ!

 例えば土塊の人形に悪魔を召喚し眷属とする事でステータスの一部を貸して強化したりとか出来る。

 ってか私レベルになると魔法陣を刻んで魔法を与えたりもできるのだ!

 あとは魔力のステータスを貸し与えればだいぶん強い悪魔が作れる。

 それに精神干渉を応用すれば擬似的に魂を作れるし汚染使って性質に干渉してあげれば無理矢理に悪魔の階級を上げたりもできる。

 とゆう事で、、、


「再構築! あ〜んど召喚魔法陣!」


 私はカッコよく決めると再構築で土を操り人形を作って幾何学模様の魔法陣を構築した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る