8日 マーグンの脂 『指から唐揚げ』
マーグンの脂身を煮出した油は、冷やすと白く固まった。表面に分厚くできた脂の塊を別の鍋に移して水を足してまた煮る。また冷やす。
何日もかけて繰り返し、ようやく水が澄んできた。
マコトが真剣な顔で覗き込み、俺は緊張で息を呑む。
「綺麗にできてる、お疲れ様」
その笑顔を見て、ほっと息を吐いた。
(140文字)
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『異世界転移で指から唐揚げが出るようになった俺が唐揚げを作って食べるまで』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054897932535
本編では、マーグンの脂身から「薬用」の油と「料理用」の油を別に用意しました。
その後、薬用の油の話をすることなく、料理用の油で唐揚げを作って本編を終了してしまいましたが、これはその薬用の油の話です。
こうやって不純物を取り除いた油は、軟膏などに使うようです。
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